へんば餅 餅街道食べ歩き
『 さわ餅 』
三重県 桑名に始まる伊勢神宮に向かう参宮街道・・・別名、餅街道。
江戸時代には、お伊勢参りの参道として賑わい、
沿道には旅人が一服できるお餅屋が、
たくさん存在したそうです。
そして、現在でも、この街道沿いに昔からの名残りで、
老舗のお餅屋さんが点在しているそうです。
お店によって、多様な味わいや特徴のあるお餅なのですが、
どのお店にも共通しているのは、
ふんわりと柔らかいお餅で、
すっきりとした、品の良い味わいだそうです。
今日は、早朝から車を走らせて、伊勢志摩方面へ。
まずは、餅街道のお餅屋さんのハシゴと食べ歩き。
そして、伊勢神宮の参拝。
最後に、夕食に、非常に美味しいと評判の高い、
安乗漁港で水揚げされる、ブランドふぐ、あのりふぐを食べる予定です
現在の餅街道は、道路が広々としていて、視界が開けた、
田畑や住宅に囲まれた、のどかな道路です。
へんばや商店。
⇒ http://www.henbaya.jp/index.html
名物の “へんば餅” を販売する、へんばや商店は、伊勢神宮界隈に、3店舗あるそうです。
その中でも、こちらの本店は、雰囲気のある日本家屋。
趣があります。
へんば餅の名前の由来は、
およそ200年ほど前、
遠方から馬に乗って、伊勢神宮を参宮する人が、
この店で馬を帰して参宮した(伊勢神宮内は下馬して参拝しなければならなかったそうです)ため、
いつ頃からか、へんば(返馬)餅と名付けられたそうです。
中央に飾られているのが、三宝荒神。
馬上に3つの鞍を置いたもの。
へんば餅の名に、関わりの深い、馬具です。
店内のつくばい。
清々しい、水の響き・・・。
店内の小座敷で、お餅を頂きます。
手前は、『 さわ餅 白と蓬(ヨモギ) 2個ずつ』 240円
右奥が、 名物 『 へんば餅 』 2個で、140円
へんば餅。
ぷっくりしたルックスと、焼き色が可愛らしいです
雪見大福のような薄皮で、溶けてしまいそうなくらいに柔らかなお餅の中には、
こし餡がぎっしりと詰まっています。
中のこし餡は、とても滑らかな舌触り。
甘さは、少ししっかりめですが、くどさはありません。
餅街道んぽお餅。
この、独特な柔らかさに、特徴と美味しさがあるみたいですね
ほうじ茶で、お口の中に残った、甘い余韻を、
一度リセットして、もう1つの、さわ餅を味わいます。
『 さわ餅 』 の白。
真っ白な粉で化粧したお餅は、つるんと滑らかで、美しいです。
『 さわ餅 』 のヨモギ。
名前の由来は、四角くて平たい、“棹(さお)のような形の餅” が、訛って、
さわ餅という名前になったなど、諸説あるそうです。
四角い、お餅の中に、こし餡がぎっしり挟み込まれています。
先程の、へんば餅よりも、甘さが若干控えめに感じられるのは、気のせいでしょうか
お餅も、ふんにゃ~りと崩れるように、柔らかいです。
最後に、鼻腔に残る、ヨモギの薫りが清々しいです。
『 へんば屋商店 』 では、お餅以外にも、
こんな物も販売しています。
たくあん
他にも、昆布の佃煮や、赤飯なども購入することができます。
お店の軒に残された、つばめの巣。
まだ、外は肌寒いですが、もうすぐ春ですね。
今年も、つばめが帰って来るのかな?
へんば屋商店
http://www.henbaya.jp/index.html
三重県伊勢市小俣町明野 1430-1
℡ 0596-22-0097
営業時間 8:00~17:00 定休日 月曜日(祝日・振替休日日は、火曜日)