武蔵野中学校の卒業式も無事に終了いたしました。

 中学校は小規模なので、2クラス39人の卒業生達でしたが、今年も歌を元気良く歌い、しっかりとしたセレモニーを全うし、感激に包まれました。

 本人達は勿論、親御さんも先生方も高等学校同様、多くの方々が泣いておられましたが、改めて「感動をお仕事にしている」ことに、深い感謝の気持ちを持たせていただいた次第です。


 中学校の男子生徒には、歌は苦手だからと嫌がる子もいます。特に中二くらいの時期は実技系科目を真剣にやらない男子が出てくるのがよくあるケースです。

 しかし、今年も男子生徒達も恥ずかしがらずに大きな声で歌ってくれていて、とても素晴らしかったです。

 知らない方が聞くと、ハモっているのではないかというくらいに音程が外れている子もいるのですが、一生懸命大きな声で歌うと、ライブの威力でとてもとても感動します。

 彼等自身もそれを味わい、これからの自信に繋がってくれるととても嬉しいです。


 終了後の謝恩会も中高の全教員と全事務員が参加して、親御さんも皆さんご参加いただいて、和やかかつ楽しく終えることが出来ました。

 ひとつひとつが、4月から迎える新しい高校生活の糧になることを願っています。


 ひとしきり終了して、学校長や高校の主任の方等と、来年度への打ち合わせをしました。

 主として来年度の高校一年生のことを話したのですが、生徒のみんなとやらなければならないことを、出来るだけ「やれ、とかやるな」ではなく、将来への意味をしっかりと確認して伝えることに気を配ることになりました。

 どうしても沢山のことがあるので、ともすれば内容だけを伝えてしまいがちですが、出来るだけ生徒達にとって将来への意味があることを理解してもらって、高校生活を有意義な基礎固めの場にしてもらいたいと皆で考えて工夫を凝らしています。


 感動の卒業は、いきなり何も手を入れないまま自然に実現するものではありません。

 入学から卒業までの、地道な日々に意味を持たせて、色々な出来事を教員と生徒で一緒に乗り越えてこその感動なのです。

 卒業式の当日でも、来年度のことが始まっているのが、学校というものなのでしょう。


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