明日は武蔵野中学校の卒業式と、武蔵野中高の終業式です。

 
 先日、武蔵野高等学校の卒業式へのこだわりについて書かせていただきましたが、武蔵野中学校においても「式」ということを「イベント」ではなく「セレモニー」として捉えて、しっかりした練習の上式に臨みます。

☆武蔵野高等学校の卒業式へのこだわりについての当ブログの記事は、こちらです。


 とは言え、高等学校と中学校のそれぞれの卒業式は同じ段取りではありません。

 10年近く前に、ほとんど同じであった中学校の卒業式が、高校と比べて緊張感や勢いが無くなりつつあることを感じて、状況に合わせて全面的に変更をしました。

 武蔵野中学校の場合、そのまま武蔵野高等学校へ進学する生徒が大多数ですので、どうしても高校の卒業式が本番で、中学校はそのミニチュアのような感じの印象を生徒達が無意識に持っていたのかもしれません。


 それでは気持ちが入らないので、お越しになる親御さんやご家族の皆様にも何かを感じていただけるように、また下級生のみんなも一緒にお祝い出来るように工夫を凝らしたのです。

 中学校の卒業式の白眉は、卒業生が前に一列に並び、下級生達から一人一人にお花を渡した後、登壇して「卒業の歌」を歌う瞬間です。

 そこでも色々な意見が出たのですが、一番良いのは照れくさくて素直に言えないお父様やお母様への感謝の気持ちを表すことだろうとなり、キロロの「未来へ」を全員で歌ってメッセージを送っています。

 高校の卒業式では答辞の内容に共感して泣いてしまう卒業生や親御さんが多いのですが、中学校ではこの「卒業の歌」が重要な役割を果たしています。


 その後、武蔵野のカフェテリアで全員の先生方が集まって謝恩会が開かれます。

 これは高校の謝恩会のような出し物風ではなく、父母会の主催による立食の会食形式で、生徒達が自分の名刺を作って先生方に配って高校生活への決意を話したり、それぞれの思い出を語ったり、歌を歌ったりして短い時間ですが楽しく過ごします。

 ホテルで会食をするのでもなく、派手な出し物がある訳でもありませんが、楽しく一時を過ごすこともまた味わいが深いものです。


 武蔵野には幼稚園・中学校・高等学校・短期大学・大学・大学院があり、9月からは留学生別科も開かれます。

 それぞれの卒業は、それぞれの形や意味を持っています。立場上、そのようなその子供達の状況に合わせた卒業を見つめられることは、とても有難く幸せなことであると感じています。


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