帰国子女特別論の崩壊 〜ONE OK ROCK〜 | "学者への道" in Arizona

帰国子女特別論の崩壊 〜ONE OK ROCK〜

なんちゃって帰国子女のDr.Tです。

父親の仕事の関係で幼少期、New Yorkに5年間住んでました。



っていうと、

みんなから「おー」って反応が返ってくるし、

英語の発音がいいのは、絶対音感みたいな、生まれもった才能みたいに思われるし、

なんと言っても帰国子女って響きだけで英語メッチャできますって思われる。



でも実際は、子供の頃の記憶なんて曖昧だし、

月~金曜はアメリカ現地校、土曜は日本語補習校、母親に毎晩泣きながら宿題をやらされていた幼少期、

日本にもどると、残っているのは発音と耳だけで、文法はぷー(ノ´▽`)ノ



こんな自分みたいな帰国子女は、「なんちゃって帰国子女」って呼ぶことにします。



帰国子女に憧れる人は多いけど、

自分の知っているなんちゃって帰国子女の友達の半数は、

日本に帰国すると逆に帰国子女であることを隠す

ネイティブっぽい発音を披露すると、

日本の中学校では調子乗ってると、いじめの格好の餌食。

だからわざとジャパニーズなまりで話す悲しい現実。



でも中には自分みたいな勘違いなんちゃって帰国子女は、

ちっちゃい帰国子女プライドを持っている。

周りに帰国子女って呼ばれ、英語のクラスで目立つと、

帰国子女は英語ができないと恥ずかしい

というプレッシャーに陥り、

さらに英語を勉強するようになる。



なんちゃって帰国子女の二極化とでもいうのであろうか(笑)



さてさて、イントロが長くなりましたが、ポイントは、

なんちゃって帰国子女でも、プライドをもっている。

帰国子女は、それなりに苦労したんだから、自分は特別なんだって心の底で思っていたい。

しかし、この帰国子女特別論は、ONE OK ROCKのTAKAによって見事に打ち砕かれた

その理由の前に、まず彼らの曲をいくつか聞いてみてください。

最近ハマってる、ONE OK ROCKの勝手に歌詞集!


This is my own judgement, got nothing to say.

(完全感覚Dreamer)



いつか今日という日が誰かの羨むその日に変わるまで、今日も僕は夢を見る。

光芒



今生きることは簡単じゃなくて、ただ楽しけりゃいいってもんでもなくて

アンサイズニア



終わらせちまうことなんか、誰にだってできんだろう!?

届くまでやめない。


自分ROCK



叶わない夢なら夢とは言わない。

努努-ゆめゆめ)



君が飾った笑顔の数は、僕が君を傷つけた数

後悔役に立たず



どれだけ愛と真実を信じ、どれだけ価値があるか知りたくて

Borderline



洋楽と邦楽が混ざったような曲調に、

メッセージ性のある歌詞、

そして何よりもボーカルのTakaの英語の発音の良さ(・∀・)



ちなみにTakaはあの日本を代表する演歌歌手、森進一の長男

そして驚くべき事実が、Takaは帰国子女ではないらしい!

アメリカ人に聞かせても彼の発音はネーティブレベルだと評価するほど。

自分も絶対に帰国子女だ!って自信満々だった。

海外に在住経験のあるEllegardenやRadwimpsのボーカルも発音がいいとは思うが、所々ネーティブではないことに気づく。

でもONE OK ROCKのボーカルTakaの発音は、その二人の上を行くと思ったので、これは間違いないと思って、帰国子女特別論を支持するつもりだった。

(曲によって発音が完璧なものとそうでないものがありますが)



しかし、日本育ちなのに、英語の発音が非常に良いという例外を見つけてしまったのだ。



でも信じきれずに、さらに調べるが、イギリス留学経験があるかもぐらいの情報しかつかめず。

どれだけの期間、いつ留学していたのかはわからないが、そんな数ヶ月、1~2年でなまりのない英語は話せっこない。

日本からの留学生の多くは英語の読み書き文法はよくできるが、

どうしてもジャパニーズなまりが残るというのが定評。



では、なぜ、Takaは例外なのか?

なまりのない英語を発音するためには、

やはり幼い頃に耳が英語に浸る必要があるのは事実でしょう。

ここからは勝手な推論ですが、

もしTakaが本当にピュアな日本育ちだとしたら、

彼はきっと幼い頃から洋楽を毎日のように頻繁に聞いていたか、

相当な英語のトレーニングをしていたのではないかと思います。



言い換えれば、

なまりのない英語の発音をするのに、帰国子女である必要はない。

努力で英語の発音だって習得できる

小さい頃に音楽を聴くことは努力でなく楽しんでやっていたことかもしれませんが、

英語を毎日聞く環境をつくりだすことができれば、

なまりのない英語の発音のために、外国に住む必要なんてない。



帰国子女特別論より、

努力がすべて論の方が、

かっこいいと思うし、

そんな人になりたい。



みんなが当たり前だと思ってる常識を打ち破る、

努力、反骨精神、向上心。

彼らの歌にはそんなメッセージが含まれてる気がします。