先生デビュー。 | "学者への道" in Arizona

先生デビュー。

先生。

すごく偉大に思えた小学校の先生。

ルールに厳しい中学校の先生。

文句たらたらだった高校の先生。

人生を変えられた大学の先生。



今までいろんな先生に出会ってきて、

友達と文句ばっかり言ってきたけど、

ほんの一握りの先生は、たしかに先生であって、

心のどこかであこがれていた



そして今週!

ずっと生徒だった自分もついに先生デビューしました。



Human Geneticsを教えることになり、

日本からツーソンに帰ってすぐ授業の打ち合わせ、

先生ともう一人のTAである同じ研究室のJくんと3人で、

60人近い生徒を教える。



先生が週に2回講義をして、

自分は週2回のディスカッションセクションを担当。

何をやるかはほとんど自分が決めていい(逆に時間かかって困る)。

初めてのセクションは自己紹介と授業の概要を説明するだけなんだけど、

なんて話しだしたらいいのか?

何を着ていこうか?

笑いをとるべきなのか?

厳しいイメージを与えようか?

難しい質問が来たらどうしよう?



紙にセリフを書き出し、

あーでもない、こーでもない、

と一人イメージトレーニングは続き、

前日は心配で心配で。。。(x_x;)



初日は講義の前だったこともあり来たのは生徒3人だけ。

でもいざ始まってみれば意外となんとかなり、

自己紹介に名前と、専攻と、授業を選んだ理由と、好きな哺乳類を答えろ!って言ったら、

好きな哺乳類を聞かれるなんて小学校以来の質問だわって、クラスは盛り上がり和やかに。


調子に乗って、自分が自宅でポケットマウス、熱帯魚、キャンパスで不法採取したメダカを飼育していること。

日本で野生のネズミを捕まえていたことを話し、さらに和やかなムードに。


しかし、

1回目の授業はイントロだけなので、50分授業が15分で終わってしまったという、

なんとも中身のないスタート( ̄_ ̄ i)

$"学者への道" in Arizona




そして2回目の授業の今日は、新しい生徒8人。

ツーソンの銃乱射事件に関連する、脳神経の学術記事を読ませて、

自分の用意していた質問を答えさせるというもの。


今日は研究室のミーティングもあったので、

あまり準備してなかったから、

予定より早く質問が進んじゃって、

時計を見るとまだ25分もある!


これはまた早く終わってしまうと思って、

記事にでてくる学術用語に関連させて、

アドリブで無理矢理、基本用語解説特集に移り、

なんとか50分やり抜きました。



準備不足でテンパったけど、

とりあえず一週間を無事に終えて一安心。

今日は初めての給料を小切手でもらえて、

久しぶりに働いて稼いだ感覚を味わいました。

しばらくバイトしてなかったのですごく新鮮。

興奮して、新たな銀行口座をTAで稼いだ専用に開設(笑)

これで記念すべきDr.T先生デビューを果たしました(´∀`)




それにしても、日本から帰ってまだ4日しかたっていないなんて信じられない。

授業、研究、TA、ミーティング、セミナー、宿題、ネズミ管理、博士課程出願書類作成、日本人会、炊事、洗濯、、、


朝は、目覚ましの音と格闘して、

昼は、ご飯食べながら論文読んで、

夜は、ルーメートから帰りが遅いのを心配されて、

一時間単位で毎日朝から晩まで計画を立てて、

それを奇跡的に毎日こなせてきたのに、

なぜか遅れているという、、、

なんとも充実しすぎた日々( ̄ー ̄;


もう1ヶ月ぐらい経った気分です。

これをあと3~4年も続けていくのかと思うと、

。。。まぁとりあえず明日のことを考えます。



「あきらめるのは簡単だ。

簡単すぎてつまらない」


by THE HIGH-LOWS



笑っちゃうぐらい忙しい毎日が、

実は今結構楽しい。