犯人を探せ〜果実を誰が食べた?第二弾〜 | "学者への道" in Arizona

犯人を探せ〜果実を誰が食べた?第二弾〜

Dr.T探偵事務所にまたまた依頼が舞い込みました。

前回は、Daturaという植物のタネを食べた犯人が、ポケットマウスであることを突き止めました。
http://ameblo.jp/mus-musculus/day-20101011.html

今回は、タネだけじゃなく、Daturaの毒があるとされる果物(哺乳類から身を守るとされている)がかじられているのもポケットマウスの仕業なのか?

調べるという調査依頼。


中間テスト前というくそ忙しい中、

Jくんと二人でまた金曜の夕方にトラッピングへ、

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そして貴重な土曜の朝、

6:30am(´_`。)

トラップ回収へ、


Jくん:7匹/20トラップ

Dr.T:8匹/20トラップ

(不敗神話、ぎりぎり死守w)


またしても大漁でしたが、だいぶ気温が低くなって来たので、

ポケットマウスくんたちは動けない。

朝日で暖めてやります。

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車の上で仲良くひなたぼっこ。

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(決して死んでませんw)


そして、Daturaの果実を採取後、帰りの車で実験の計画を議論して、Dr.TがJくんを論破し(笑)

研究室到着。

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実験はシンプル。

こうやって果実をぶら下げて、
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週末放置して、食べるか食べないか待つだけ。

5匹は鳥のエサとDatura果実。

もう5匹はDaturaの果実のみ。


鳥のエサでお腹いっぱいになって果実に興味を示さなかったらいけないと思って、

二つのグループに分けたんだけど、

Daturaの果実を食べれない場合餓死してしまうリスクがあるので、土日に定期的にチェックすることに。


すると、日曜日の朝。。。

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食べてました!Daturaの畑で見た食べかすと同じものが!

"学者への道" in Arizona

これで、またお見事、犯人逮捕!!


でもおもしろかったのが、

果実を食べたのは鳥のエサと果物をあげたグループだけ。

お腹がいっぱいになることを心配してたけど、

どうやら鳥のエサを食べないグループは果実を開ける力すらないほど、

衰弱してただけでした(笑)

鳥のエサをあげてないグループは半目で動かない。

ホントごめんね(;´▽`A``


焦って鳥のエサとリンゴをあげた後は元気になったので、

今はDaturaの果実も食べるか待っているところです。



哺乳類から食べられないための毒のはずなのに、ポケットマウスに易々と食われているという事実は新しい発見です。

この毒に耐えられるのはポケットマウスだけなのか?毒を作るのにもコストが必要なんだから毒は何の役にたってるのか?興味深いところです。


今回の結果は依頼主の教授も大喜び間違いなし!

この前の依頼のお礼には、Beyond Breadというお店のフルーツタルトをプレゼントしてくれたので、

今回は何がもらえますやら( ´艸`)



純粋に、自由に、自然科学を楽しめ、

さらにお礼までもらえてしまうこのプロジェクトは、

Jくんと共にウハウハです♪


$"学者への道" in Arizona

研究室でお腹いっぱい食べて、

野生にお帰りヾ( ´ー`)