2017年1月10日
車種:トヨタ マーク2
型式:E-GX81
年式:平成4年式
作業依頼内容:キーシリンダ交換
「最近、イグニッションスイッチが回らない時がある」
との事でご来店です。
どうやらキーシリンダの調子が悪い様で、清掃や給油をしても直らない様です。
まぁ年式的にもキーシリンダが壊れてもおかしくない頃でしたので、部品が手に入らなくなる前にキーシリンダを一式交換する話になりました。
しかし・・・
すでに部品がでませんでした。
やはりこの年式は部品が出にくくなってきてますね・・・
しかし、イグニッションスイッチのキーシリンダは交換が大変で費用も結構掛かります。
その位の出費が許されるなら、
「それならプッシュスタート化してみては?」
と提案してみました。
見た目や費用的にもお客さんとしては問題無いとの事でしたので、作業を変更してプッシュスタート化することに。
もちろんスタータのみプッシュでは無く、イグニッションスイッチの動作をスイッチ一つで完結できる様にします。
イマドキの新車に付いているプッシュスタートと同様で、ワンプッシュでエンジンが掛けられるようになります♪
・・・しかしこれが結構大変なんです。
早速作業開始です!
キーシリンダ周りを取り外します。
この車はステアリングコラムでは無くインパネにキーシリンダが付いています。
配線は取り回ししやすそうですね。
キットの配線を必要に応じてカットして、ハーネステープでまとめておきます。
配線がバラバラだと後々修理を行う際に配線が絡まってしまいますし、ショートのリスクも増えます。
なるべくシンプルにまとめていきます。
配線の接続位置はメーカーの指定の箇所に行いますが、間違えが無いように導通や電圧をチェックしてから接続します。
配線次第ですが、重要なセンサー線や位置的にしっかり固定できない箇所ははんだ付けしておきます。
今回問題になっているイグニッションスイッチ。
今後はキーシリンダを使いませんので、
コントロールユニットに直結できる様に加工しておきます。
プッシュスタートスイッチはステアリング左横辺りに取付け。
ハンドルロックはキーを回しておかないと解除できませんのでスペアキーを加工して、
ハンドルロックを解除しておきます。
(スイッチは外していますのでイグニッションON二はなりません)
一通り取り付けができた時点でまずは作動確認。
プッシュスタートはバッチリ作動♪
一緒に取り付けした後付けキーレスは・・・閉まるけど開かない?!
何度か接続を確認してみましたが、やはり問題は無さそう・・・
各信号も普通に出ている・・・いやアンロック信号がなんか変?
コントロールユニットはちゃんと作動していてもロックは解除できません。
ロックはできているので、シンプルな回路ならアンロックも出来るはず。
もしかしたら何かの部品が壊れているのか、そもそも回路が想像と違うのかも?
ディーラーや各所に問い合わせてみましたが、古い車の為資料は手に入らず・・・
仕方なくお客さんに相談してヤフオクで資料を購入。
配線図を見たら5分で解決(笑)
指定の接続先は間違っていないのですが、配線色が違っています。
今回はドアに付いているロックスイッチに接続する予定だったのですが、アンロック側のみドアロック内のスイッチの配線に繋がって閉まっていました。
確かにこれでも作動はできてしまいますね・・・
あ~初めからこれが分かってたらな~(笑)
やはり電気系の修理には配線図は強い味方です♪
気を取り直して最後の仕上げ。
キーシリンダを塞いでおく蓋を自作してみました。
パネルも迷惑をかけてしまったのでサービスでカーボン柄に♪
ちなみに今回のキットにはセキュリティも内蔵されていますので、インジケータも取り付けしました。
スイッチもこんな感じ。
なるべく純正っぽく見せようと取り付けしてみました♪
作動はトヨタ純正のプッシュスタートと同じように作動しますので、ロックを解除したらキーを差さなくてもそのままエンジンが掛けられます。
これって本当に便利なんです♪
もちろん、純正同等のクオリティがある訳ではありませんので、操作には若干考慮が必要ですが、慣れると非常に便利なパーツです。
古い車でも取り付けはできるので、「おもしろそう!」と思える方にはオススメのパーツです!
444-1222
愛知県安城市和泉町大海古3-12
くるまの修理屋さんTOOLBOX
TEL:0566-55-4015
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