やはり、だめでした。〜星組スカピン東京公演〜 | La ruelle Mauve ~ 紫色の路地 ~

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大したことは書けませんが・・・日々の雑感をつづっております。劇場通いを愛するfemme、宝塚歌劇多め(東京宝塚劇場、2階B席付近に生息)です。
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5月11日の夜、宝塚歌劇星組東京公演「スカーレットピンパーネル」を観ました。

はい、題名のとおりです。
私には今作は受け入れ難く、観ているのが悲しく、とてもつらかったです。

2008年星組さん初演、2010年月組さん再演は観ていてとても好きな作品です。
私のイメージ、というかこの作品の捉え方として「脚本、ストーリーがきちんとしていてある程度誰がやっても成り立つ作品」だと思っていました。
(逆に「エリザベート」は主役のトート、エリザベートの出来によって大きく印象が変わる作品だと思っています)

ある程度誰がやっても成り立つ作品だからこそ、このトップコンビでも行けると判断され、上演許可がおりたのかなと思っていました。
(私は無理だと思っていましたが。だってイケコ先生は魔法使いではないでしょ!)

実際の舞台を観てとにかくびっくりしました。
こんなの、スカピンじゃない。
それ以前にミュージカルですらないじゃないですか!
これをワイルドホーンさんにみせたのか…と思うと信じ難いです。

ゆずるちゃん(紅ゆずるさん)、2008年の新公の時の方が遥かにいいですよ。
あいりさん(綺咲愛里さん)は全てがダメ。
この方にマルグリットが出来るはずもない事は観る前からわかってましたけど。

プリンシパルのお役できちんとミュージカルナンバーとして聴かせてくれているのはショーヴランまこっつぁん(礼真琴さん)だけ。
トップコンビの歌は【素人のカラオケ歌唱】のように聴こえました(涙)
まこっつぁんひとりで「ミュージカル」の部分を背負うのはいくらなんでも重責過ぎるでしょう、気の毒になりました。

スッポンせり上がりの歌手まこっつぁん@フィナーレが「ひとかけらの勇気」を歌った時【やっと本物の、聴きたかったひとかけらの勇気が聴けた感】でいっぱいになりました。
今はショーヴランで孤軍奮闘してますけどパーシーの方がずっと似合いますね、きっと。

ものすごくチケット難らしいですね、この公演。
私もこの1回しか当たりませんでしたので、それは実感しています。
でも1回で十分、と言うか…観ていてずっと苦痛だったので…これを何度も観ている方はすごいと思います。

誤解のないように申し上げますが、全員がよくなかったわけじゃありません。

よかった人筆頭はアルマンとマリーのお二人。
みほちゃん(有沙瞳さん)はアルマンへの愛いっぱいの素敵なマリーで、いいお役で星組デビュー出来て安心しました。
すぐにでも本公演のマルグリットに出てほしいくらいです。

作品が決まった時からせおちゃん(瀬央ゆりあさん)のアルマンが観たかったので、観られてよかった。
お二人は劇中の水色のお衣装もとてもよく似合っていて美しく、苦痛の中の清涼剤のようでした。
初めて組んだのに、とてもカップルとしての説得力があったと思います。
まこっつぁんともども、次作「阿弖流為」が楽しみですねおねがい

遥斗勇帆くん、夕陽真輝ちゃんが民衆で歌っているのも目をひきました。
天路そらちゃんの休演がとても残念でしたが、体調優先でしっかり治して下さいませね。
星組下級生は前作「桜華に舞え!」でたくさん目につく若手さんがいたので、いい子がいることはわかっとりますよグッ

私が推しているえまあやな(天華えまさん&綾凰華さん)…
ピンパーネル団の一員ということで、とても楽しみにしていたのですが…
今回ピンパーネル団の皆さんは…申し訳ないですが皆よくなかったと思います。

それぞれの個性を無くして、パーシーに合わせ(立てて)揃って騒がしい役作りにしちゃったんですかね?
スカステのピンパーネル団座談会の騒がしさそのまんま、舞台に出ているように見えました。
えまあやなはロケットの真ん中で踊ってくれていたので、ちょっとは救われましたけどね。

あまりにも酷過ぎて、ショックが大きすぎて…これから観るお友達にまであれこれ言ってしまいました。
お◯◯ちゃん、許してくれ、ごめんな…(→しぐれ坂帰りなので江戸っ子風…笑)
黙って聴いてくれて感謝します、いつもありがとなラブラブ

でもね、こう思わずにはいられないのです。
「こんなミュージカルの人気演目、大作を任されて恵まれている事この上ないのに…なぜこうも酷い出来なのか?」と。

しぐれ坂のようなシブ過ぎる演目にですね、必死に取り組んで頑張ってる月組博多座チームの皆さんの頑張りに涙が溢れてならないのですよ笑い泣き
若手さんが本当に立派にやっていて、しっかり成果を出してますから。

次作からは星組さんの観劇はしばらく見合わせようと思います。
たいていの大劇場演目は最低1回は観に行くのですが、このトップコンビの作品にはお金を払えないです。

みっちゃん(北翔海莉さん)&風ちゃん(妃海風さん)時代から、トップコンビが変わるとここまで変わるものなのですね汗汗汗
20年以上のファン歴の中で、当然何度もトップスターさんの交代は観てきていますが、今回は落差が大きすぎて本当に驚きました。

どうか…才能ある皆さん、有望な若手さんたちが困らないような環境であってほしいです。

今作、今の星組さんがお好きな方には申し訳ありません。
私とは感性が違うだけなので、どうぞご自身の感性を信じて大事にされて下さいませ。
ああ、こんな人もいるんだな…くらいに思っていただければ幸いです。

あ…そういえば、お衣装!
新調っぽかったけどテカテカとして全体的に安っぽく見えましたね。
生地のグレードが落ちているのかな?って。
有村先生(ですよね?)、どうしちゃったんでしょう。
過去2回の方がずっと素敵だったなぁと思います。

長文、大変失礼いたしました。