別種の生ワクチンの併用で新種のウィルスが誕生・パンデミックを起こせるかも(豪) | 予防接種の参考本:ティム オシアー著(科学的根拠のない予防接種。)

予防接種の参考本:ティム オシアー著(科学的根拠のない予防接種。)

邦題「予防接種の本当の意味ー大切な人を守るために」
この本で使用している参考資料は、政府機関、主流の医学誌といった
「ワクチン接種を薦めている側」の資料なので、「ワクチン反対派」が感情的にいった不確定な情報なのでは、という心配がありません。

別種の生ワクチンの併用で新種のウィルスが誕生したとの事。
http://blog.livedoor.jp/xcrex/archives/65693530.html

2012年07月13日

背景: 
ウイルスは全ての生物に害となりうる病原体であり家畜も例外ではない。そのため家畜を守るためにワクチンが使われているが、家畜への医薬品の利用はヒトへの利用ほど慎重に行われているわけではない。 

要約: 
この度メルボルン大学の研究チームによって、特定の感染症に対して2つのワクチンを同時に利用することで、それら2つによって再構成(Recombination)された新たなウイルスがオーストラリアのニワトリ内で発生していたことが分かった。 

これらのワクチンは毒性を弱めたウイルスである生ワクチンとして使われており、ニワトリに対して20%もの致死率を持つ感染性喉頭気管炎(ILT)を防ぐために利用されている。 

この研究は、Joanne Devlin博士、Glenn Browning博士、Sang-Won Lee博士らによって主導された。Devlin博士によると、これまでは生ワクチンが研究室外で再構成される可能性はごく小さなものだと考えられていた が、実際には自然に起こりうるものであり、家禽内での感染症流行の原因となりうるほどであるようだという。 

彼らはオーストラリア農業・動物用医薬品局(APVMA)に対して警告を発すると同時に、協力体制へと入るようだ。短期的には、APVMAに登録された全ての生ワクチンの再構成リスクの調査を行い、違った株から作成されたワクチンの同時使用の規制などを進めていくことになる。 

ILTワクチンは生ワクチンであり、毒性を弱めることで免疫系を喚起するように開発されている。これまでオーストラリアでは40年以上の間、現地で単離されたウイルスを元に作成されたワクチンを利用していたが、その在庫不足を機にヨーロッパからのワクチンが2006年に登録され、広く利用されるよ うになった。 

その直後に新たな2つのILTウイルスの株が発見され、ニューサウスウェールズ州やビクトリア州で流行が確認され、その発生源の調査が始まった。 研究チームがそれら2つのウイルスと2つのワクチンのゲノムを解読し比べたところ、両方とも2つのワクチンから再構成されたものであった。

Browning 博士によると、ウイルスの再構成は2つのウイルスが1つの細胞へと同時に感染することで起こる自然な現象であり、生ワクチンの潜在的な脅威として長い間認識されてはいたが、それが自然界で起こる確率は無視できるほど小さなものだと考えられていたという。 

しかし実際に、2つのワクチンが数年間で再構成されて新たな株を発生させてしまったことによって、多種のワクチンからウイルスの再構成が起こる確率は有意であると考えられるという。また今回発生した株によって多くの家禽が犠牲になってしまっているため、経済的な損失などもとても大きくなってしまっ た。 

これらのウイルスはヒトへ感染することはなく、ヒトに利用されるワクチンの殆どは死んだウイルスを利用した不活性ワクチンであるが、生ワクチンを利用する際には全ての生物に措いて再構成の危険性を考慮に入れなければならないだろう。

元記事: 
Vaccines Backfire: Veterinary Vaccines Found to Combine Into New Infectious Viruses 
http://www.sciencedaily.com/releases/2012/07/120712144754.htm  

参照: 
Sang-Won Lee, Philip F. Markham, Mauricio J. C. Coppo, Alistair R. Legione, John F. Markham, Amir H. Noormohammadi, Glenn F. Browning, Nino Ficorilli, Carol A. Hartley, and Joanne M. Devlin. Attenuated Vaccines Can Recombine to Form Virulent Field Viruses. Science, 13 July 2012: 188 DOI: 10.1126/science.1217134


ワクチン組み合わせてパンデミックを起こせるかも(豪)
http://blog.goo.ne.jp/tabibito12/e/1a6bd0532b1278b602fe7732003a8046

複数の生ワクチンを組み合わせたら、かなり怖いウイルスを造ることが出来る(だからワクチン流通も考えねば)と豪の報告。

  • 鶏の infectious laryngotracheitis (ILT)ウイルス。
  • このワクチンと他のワクチンを組み合わせると、もともとのILTよりさらに致死率高いウイルスが出来上がる。
  • 今回の結果は鶏の病気に関するものであるが、理論上、種を越えて鶏以外の動物についてもこのメカニズムは応用可能。
  • これを受けて、当局は、ワクチンの使用をコントロールすることを検討(The Australian Pesticides and Veterinary Medicines Authority is now consulting with industry to control the use of these vaccines.)

複数の生ワクチンを買ってきて、うまく組み合わせたら病原性高いウイルスが出来上がる。しかも、理論上、鶏以外の種に対しても当てはまるかもしれない。

かなり怖い話ですね。先般の(現在も進行形の)遺伝子変異実験の件でもそうでしたが、「テロリストに利用される可能性」が焦点のひとつつもなってい ました。複数のワクチン組み合わせれば良いのならば、さらにハードル下がる話であり、”お手軽バイオテロ”への道は近くなってしまいそうです。

ソースjはABC↓
http://www.abc.net.au/news/2012-07-13/chicken-vaccines-combine-to-create-deadly-virus/4127804

Chicken vaccines combine to create deadly virus

 

日本のワクチン接種スケジュール


 

ワクチン接種の順番、参考にして 学会がスケジュール


予防接種の参考本:ティム オシアー著(科学的根拠のない予防接種。)


生ワクチン

その他 生ワクチンを含む記事




http://www.yamaguchi-naika.com/suko11-5/page2.html
これに対して、ロタワクチン・おたふく(流行性耳下腺炎

)・水疱瘡・麻疹や風疹(MRワクチン)、ポリオ、BCGの生ワクチンは
弱毒化されたとは言え生きた病原微生物が入っています。
このため、接種により感染し、一定の潜伏期を経た後に微熱が出たり、発疹が出る場合があります。


複数ワクチン「同時接種」を推奨/日本小児科学会

小児ワクチン「同時接種を」 学会「1回1種類」改める
http://www.asahi.com/national/update/0120/TKY201101190536.html
2011年1月20日7時46分
 日本小児科学会は19日、一人の子に複数の種類のワクチンを同じ機会に接種する「同時接種」を推奨する見解を発表した。国内では従来、1回1種類が原則 だったが、ワクチン接種への公費助成が広がる中、子どもを医療機関に連れて行く親の負担などを減らし接種率を上げるには同時接種の普及が必要と判断した。
 同時接種は、厚生労働省の予防接種実施要領で、医師が特に必要と認めた場合にだけ行えるとされており、慎重な小児科医が少なくなかった。
 同学会は、海外では同時接種が一般的で、有効性や副反応の頻度に基本的に影響ないと科学的にわかっており、国内でも一般的な医療行為として広げる必要が あると結論づけた。同時接種では注射の位置を2.5センチ以上空ける。注射液を医師の判断で混ぜてはいけないとしている。
 国内では今年度からインフルエンザ菌b型(ヒブ)や肺炎球菌などのワクチンへの公費助成が始まるなど、原則無料で接種が受けられる種類が増えつつある。 乳児期に3回以上接種する種類もあり、個別の接種では子どもを医療機関に連れて行く親の負担が大きい。接種を受け終わるのに時間がかかり、その間に感染す る危険性もあると指摘されていた。(大岩ゆり)

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「日本小児科学会の予防接種の同時接種に対する考え方」
http://www.jpeds.or.jp/saisin/saisin_1101182.pdf
日本小児科学会
日本国内においては、2 種類以上の予防接種を同時に同一の接種対象者に対して行う同時接種は、医師が特に必要と認めた場合に行うことができるとされている(1、2)。一方で、諸 外国においては、同時接種は一般的に行われている医療行為である(3)。特に乳児期においては、三種混合ワクチン、インフルエンザ菌b 型(ヒブ)ワクチン、結合型肺炎球菌ワクチンなどの重要なワクチン接種が複数回必要である。これらのワクチン接種がようやく可能となった現在、日本の子ど もたちをこれらのワクチンで予防できる病気(VPD: Vaccine Preventable Diseases)から確実に守るためには、必要なワクチンを適切な時期に適切な回数接種することが重要である。そのためには、日本国内において、同時接 種をより一般的な医療行為として行っていく必要がある。

同時接種について現在分かっていることとして以下のことがあげられる(4-6)。
1) 複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンに対する有効性について、お互いのワクチンによる干渉はない。(注)
2) 複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンの有害事象、副反応の頻度が上がることはない。
3) 同時接種において、接種できるワクチン(生ワクチンを含む)の本数に原則制限はない。


また、その利点として、以下の事項があげられる。
1) 各ワクチンの接種率が向上する。
2) 子どもたちがワクチンで予防される疾患から早期に守られる。
3) 保護者の経済的、時間的負担が軽減する。
4) 医療者の時間的負担が軽減する。

以上より、日本小児科学会は、ワクチンの同時接種は、日本の子どもたちをワクチンで予防できる病気から守るために必要な医療行為であると考える。

尚、同時接種を行う際、以下の点について留意する必要がある。
1)複数のワクチンを1つのシリンジに混ぜて接種しない。
2)皮下接種部位の候補場所として、上腕外側ならびに大腿前外側があげられる。
3)上腕ならびに大腿の同側の近い部位に接種する際、接種部位の局所反応が出た場合に重ならないように、少なくとも2.5cm以上あける。

注: 例外として、コレラ+黄熱ワクチンでは効果が減弱することが知られている。



学会が安全とする根拠
●予防接種前から髄膜炎は減っている。 より
(Gail E.King,et al.Pediatr.Infect.DisJ,1994;Vol13,No5:394-407)
には、同時接種は安全となっているというのを、日本小児科学会は根拠にしているようですね。
レビューの数はすごい


この文献でもこの調査方法では、安全性については、「検証は不十分なので
今後、検討が大事だ」とはなっているんです。

問題ない、大丈夫、とはなっていないんです。