前日、追い込みの切り札であるビーズリーが試合をぶっ壊してしまったものの、最終回の1点に多少の光を無理矢理見出しながらハマスタを後にして痛飲した翌日(長い上にくだらない)
少々雨の心配もあったが、なんとかもちそうな…
青柳だけにヤバいかとは、正直思ったところこれあり
今季は本当に土曜日の試合はチケットが取れない。今回も出遅れたこともあるが、連席で取れるのがベイ側しかなかったので、ゆうべ打ち上げから合流して痛飲のあとの“〆カレー”を共にした、高校同級生でベイスターズファンの連れと一塁側のウィング席へ。しかも「わけあり」のシートで、どんなワケがあるのかと来てみたら、なるほど
フェンスのパイプ部分がバッターボックスに重なるので、角度によってはバッターが見えない
背筋を伸ばして座るなり、座り方によっては観戦に問題なし
メンバー交換も普通に見えた
崎陽軒の「シウマイまん」ハマスタバージョンをつまみながら観戦
食べやすいし割りとお気に入り
大山か先制タイムリーを放ち、更にランナーを二人置いた場面で井上にスリーランが飛び出して、一挙4点
守備につく際にトラキチの大声援に応える井上
プロ入り初ホームランもココであったし、井上にはもう“ホームグラウンド”として、来季以降も活躍してもらいたい(決してベイスターズにトレードせよと言っているワケではないので念のため)
それにしても、とてもビジターとは思えない迫力で声援を送るトラキチの後押しはあったが、5回裏に突如青柳が打たれ始めると、ベイの勢いを止められずに代打・宮崎に逆転スリーランを食らうと、今度はベイファン達の盛り上がりもあってイッキに敗色濃厚な空気に…
しかし8回表、無死満塁の絶好機を作って再びトラキチが盛り返す
が、代打の渡邉が初球の甘いストレートを見逃す相変わらずの不甲斐なさでガッカリさせられての2球目、おそらく変化球であろう球を打ち損なってセカンドゴロに倒れて「あーっ」と諦めの声が出たが、この打球を二塁手の牧がホームへ悪送球
キャッチャーが取り損なってしまい、ホームに還ってきたランナーはセーフ
同点に追いつき、トラキチのボルテージが最高潮に達した……のに同点止まり
こりゃまたヤバいなぁ、と思いながらも投手陣が懸命に踏ん張って延長戦に突入するも、勝ちムードが萎んたその時
ウェンデルケンの4球目、佐藤輝明バット一閃
打った瞬間にホームランと分かる完璧な打球
ハマスタのライトスタンド目がけてグングン伸びると、そのままスタンド上段へ
やったーーーーーっ
ホーム側でおとなしく見ていたのだが、思わず握りこぶしと共に吠えてしまった
ビジター席のトラキチ達は狂喜乱舞
リードはこの一発だけの1点差なのだが、もう阪神が勝ったも同然の雰囲気に、ハマスタは飲み込まれていた……が
ゲラも岩崎も投げ終わったこの試合、誰が最終回を抑えるのか
左の佐野からなので、ここ最近好投を続けている富田かと思いきや、岡留が登場
ビジター席のトラキチ達は大歓声で迎えていたが、「大丈夫か?」という口に出して言うのが恐ろしいワードが脳裏に浮かんでいたに違いない
ストライクを取る度に、歓声は地鳴りのように球場に響いていた
そんな大声援に飲まれず押し潰されず、四番の阪神戦にやたら打つオースティンを三振に取るなど三者凡退で抑えきったのは見事
ネットの拾い画像に、安堵の笑顔を浮かべる岡留の写真を発見
やはり内心は心臓バクバクだったに違いない
しかしベイスターズの強力クリーンアップトリオを抑えきったことは、大きな自信となったのではないだろうか
彼の飛躍に期待大
ヒーローインタビューはもちろん佐藤
誰一人諦めてないんでと力強く言い切ったが、讀賣との連戦でその思いを体現してもらいたいもの
この日は広島が意地を見せて讀賣に逆転勝ち
再びゲーム差を2として甲子園に戻ることになったが、それを佐藤のホームランで決めたことは、大いにチームに活気をもたらすに違いない
何より、トラキチ達が俄然ヒートアップすることになったのだから、甲子園の讀賣連戦は楽しみになったし、菅野を撃破したことに繋がっていったのではないだろうか
こんな劇的な試合をやらかすから、阪神の応援というのは中毒性が高いのである
今季観戦成績:18勝17敗1分