早く正しく決める技術 | 敷居の低いNLPerブログ 〜Adjustment 村川圭一 公式ブログ〜

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NLPトレーナーでありカウンセラーでありコーチでありコンサルタントであり夫でもあり父親でもある男の日々ブログ。
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さあアナタも、自分らしく自由に生きよう!

考え方アジャスターの村川圭一です。
http://www.ad-just-ment.com

出口治明さんの「早く正しく決める技術」を読みました。

早く正しく決める技術/日本実業出版社
¥1,512
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出口治明さんと言えばみなさんご存知のライフネット生命保険の創業者であり会長でらっしゃいます。
世界的にも見てもなかった生命保険のネット販売(損害保険とかはあったらしいけど)に着手されたパイオニアの方です。
ライフネット生命のホームページはこちら。
http://www.lifenet-seimei.co.jp

この本を読んだきっかけはシンプルです。
「ご本人に会えるから!」
僕のワークライフバランスコンサルタント仲間がセミナーなどを運営している「コミカレOSAKA」というものがあるのですが、そのコミカレOSAKA主催の講演会に出口さんがご登壇されたわけです。
http://ameblo.jp/uchihashiyasu/entry-11837193213.html?frm_src=thumb_module

なんと写真撮影OK!


「ネットを活用したビジネスをしているのでTwitterやFacebookをしながら聞いていただいてもかまいませんし、写真撮影もかまいません。」
と言っていただいたので堂々と撮影させていただき、堂々と公開しています。
こんな感じでお話をお伺いしてきました。

そのため今回の書評はこの講演会でお伺いしたお話も総合した書評となるので、純粋な書評とは言えないかもしれません。
ですが出口治明さんのおっしゃりたかったことのニュアンスは伝わるのではないかと思い、記事にさせていただきます。
(あとは僕の筆力次第…。)

出口さんの好きな言葉の一つに、元東大闘争全学共闘会議代表の山本義隆さんのこんな言葉があるそうです。

「勉強とは、自分の頭で考えて、自分の言葉で、自分の思いを伝える。そのために勉強する。」

学生運動の是非はさておき、この言葉でうんうんとうなずく方も多い言葉ではないでしょうか。
がむしゃらに働くだけでよかった高度経済成長時代を経て、自分で思考して働かないと成功しない現代となった今、この言葉の重みを感じます。

そんな高度経済成長の時代の中で働いておられた出口さんなのですが、その頃から戦後日本の象徴的な働き方(寝食問わず働くなど。)に疑問を持ち、自分の頭で考えて仕事をして来られました。

「仕事は1日8時間しかない。人生80年と考えるとライフとワークの割合はおよそ7:3。3割のことなんて大したことがないと思いませんか?」

という考えの元、ワークライフバランスではなく、ライフワークバランスだとおっしゃっておられます。この考え方はワークライフバランスコンサルタントの僕ともしても合点がいくところです。

そんな出口さんは「決断力のある人」と言われています。
確かに60歳を過ぎてからネット型の生命保険をやろうと誘われて2つ返事でOKするなど、決断力がある行動だと思います。

だけど出口さんのお言葉を借りると「直感が一番正しい。」のです。
「直感」は脳をフル回転させて、過去の経験などをひもといて決断するものです。
その時の経験や知識量によっては根拠が少なく弱い「直感」でしかないわけですが、それはその時点での自分の正解だという考え方です。

これは「物事には失敗はない。失敗だとわかっただけでも成功である。」というNLPの前提とも合致する考え方であり、この考え方で行動されているとなると決断力があると言われるのも当たり前のことのように思います。

そして正しく決断する技術として「国語でなく算数で考える。」ということを説明しておられます。「数学」でなくて「算数」なのがミソ。

新聞に対する信頼度が世界の中でも高めの日本では「国語」で考えることが当たり前のようになっていると思います。筋道は合っているし心情的にもよさそうだ。何より新聞が言っているし。
だけどその裏に隠されている数字が見えると新たなものが見えてきます。
本書ではその前提となる「数字・ファクト・ロジック」の元となるものの見つけ方を具体的な説明とともにしっかりと説明されています。
そしてその技術で磨いた決断力をチーム内でルール化する方法も説明されています。

チームでルール化するというのは非常に重要なことだと思います。
個人の力も必要だけど組織でまとまった方がさらに力を発揮できますし(管理者のスキルが問われますが。)、働きやすい環境を整えるのにも組織力が必要となります。

一人で声高らかにワークライフバランスの重要性を叫んでも、正直どうにもならないと思います。
共感する人がいて協力してくれるようになって初めて実現するものだと思うのです。
そのことを考えるとチームで活動することを説いておられるこの本は本質を突いておられるなと思うのですよ。

今回は講演とともにこの本を読むことに取り組んだので、比較的スムースに頭の中に入ってきたような気がします。
出口会長は全国で講演されていますので(しかも手弁当で)、もしお近くで公園化などがございましたら是非ともお話を聞きに行かれることをおススメします。
マジで目からうろこがポロポロです。下手したらコンタクトレンズを落としてしまいかねないかもしれません(多分ない)。

そしてこの本を読むだけでも非常に参考となると思うので、働いておられる方はもちろんのこと学生の方などにもおススメです。
ここいらへんで自分の頭で考えてモノを語ること、直感力をつけるために経験と知識量を増やすことを考えてみられてはいかがでしょうか。
ムランは…、か、考えてますよ。
マジでおススメの本です。

出口治明会長様。本当にありがとうございました。


懇親会ではむさ苦しい席ですみませんでした(笑)。


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