農業の戸別所得補償制度を継続、自民党の覚悟に拍手!
ここだけの話、これは政治家にとっては大損だからだ。
民主党政権の時、農業予算の使い方が激変した。戸別所得補償制度で、土地改良区などの「団体」に渡す方式から、農家「個人」に渡す方式に変えた。
農業予算の総額としては変わらないが、農家「個人」は農家所得は増えるのでうれしい一方、「団体」側は予算が減らされたので、「個人に渡すのはバラマキだ」と猛烈な批判をした。
実は、政治家にとっては「団体」に渡すほうが本当にボロもうけだった。新聞などにあるとおり、土地改良区政治連盟という農業「団体」は、政治献金の金額が日本最大級であることを誇っていた。(ちゃんと政治資金収支報告書で申告し多額の政治献金を公表していたので合法)これが激減した。
しかし、農業「団体」と違って、農家「個人」に1反15000円前後を渡しても、それを政治献金としてキックバックしてくれる人はほとんどいない。
自民党としては、莫大な政治献金&集票をしてくれる「団体」へ予算を戻したほうが絶対に儲かるが、農家が食べていけない状況では「個人」にわたす戸別所得補償の方が農家所得が増える。
これまでの「バラマキ」批判を撤回し、継続をしたことで、私は本当に良かったと思う。素直に自民党政権の英断に拍手。
$村井 宗明(前衆議院議員)ブログ by Ameba