その夜、監督はさっそく早く寝て夢の中で母系の祖先にあたるかの高名なアルフレッド・ノーベル大叔父様にKJの「ノーベルプロジェクトへのご質問」についてご説明申し上げた。
「アルフレッド大叔父さま、かくかくしかじかということでこれは語呂合わせのようなもので伯父様の世界1高名なお名前とは関係はございません。ただこのKJという高校は卒業生が大伯父様のような立派な人になることを願ってこの名前のプロジェクトに思いをだぶらせたのかもしれません。」
「そうか、分かった。ありがとう。」
・・・・・・・
「おじさま、あっさり納得された御様子ですがなにかご質問はございませんか?」
「ない!」
「ここ浦佐にある県下10位程度のこの高校について少しはご興味を持たれたのでは・・何かございますでしょう?」
「ない!」
「コメント等頂ければうれしいのですが・・」
「一切ない!」
「こういう高校にご興味は?」
「まったくない!」
監督は食い下がる。
「大叔父さま、 一言で結構ですので何かお言葉をいただけませんでしようか。」
「一言でいいかい?」
「はい‼ 大叔父さまの一言ですのでKJも大変よろこぶとおもいます。」
「わかった 一言ね・・」
「はい!」
「じゃあ ひとこと 『さよなら』」
「う……」 監督は絶句してしまった。
ここで目が覚めたのね。今朝は。
監督