「アンネの日記」と関連書籍が東京都内の図書館で破られたと知り驚く。
 産経新聞によると都内の53区市町村に取材したところ38図書館308冊の被害があったとされる。何のために、どんな目的でこのような行為をするのか憤るものである。
 ナチスの迫害から逃れるためオランダに移った13歳のアンネ・フランクが隠れ家で家族への思い、明日に向かって生きる勇気、じっと潜んでいる厳しさ、怖さが伝わり、読んでいて教えられること大であった。
 犯行を行った人に言いたい。「アンネの日記」を「静かな環境で心落ち着けて読んでみて下さい」と。何かわかることが人として生きる重みが伝わってきますと言いたい。
 こうした中でイスラエル大使館が300冊の寄贈を申し出、又一般の方が100冊以上のアンネの日記や関係本を東京都立中央図書館に送られたという。
 一方で心ない人がいれば、又その一方で心ある人がいる。その心ある人に感謝しながら健全な社会にしなければとつくづく考えるものである。