1983年 に出版された
「 見栄講座 ミーハーのための戦略と展開 」
果して、私以外にこんな本をお読みになった方がいらっしゃるのでしょうか ?
この本は ホイチョイ・プロダクションズ が出版したものです。
ホイチョイ・プロダクションズ ( ̄ー ̄?)
何それ ? と思われる人も多いでしょう。
「 私をスキーに連れてって 」 「 彼女が水着にきがえたら 」
「 波の数だけ抱きしめて 」
これらの映画を製作した会社なのです。
( 私は 「 私をスキーに連れてって 」 しか観てませんけど )
この会社の代表取締役社長である 馬場康夫 は小学校から大学までを有する
成蹊学園 の出身であり、内閣総理大臣の 安倍晋三 が同級生らしいです。
会社もこの仲良しグループが原型になっている為
お坊ちゃん・お嬢様である自分達が遊んでいたそのままを
映画にしちゃった感があります。
この人達が書いているこの本、これからバブルに向かっていく序章に思われる
軽 ~ い ノリ で書かれております。
どんだけ軽い本なのか、せっかく 「 私をスキーに連れてって 」
のお話しをしましたので、「 見栄スキー編 」 から見てみましょうか。
この1ページだけでお解かり頂けたのではないでしょうか ^^
思い起こせば、私達のスキーがまさにこれでした。
少し雪がパラつくと、ロッジでコーヒータイム。
雪が激しくなり、顔にバンダナ巻き付けて滑っている人達をコーヒー飲みながら眺め
「 みなさん、大変ねぇ ~ 」
体育大の男の子達から
「 ボク達、ナイターに行くつもりなんですが、一緒に行きませんか ? 」
と声がかかれば
「 ごめんなさ ~ い、私達ディスコに行きますので ~ 」 ^^
そしてここに書かれている 「 急斜面に誘い出そうとする魔手 」
って、本当に多いのです。
「 大丈夫って! ボーゲンさえできれば、下りてこれるから 」
この言葉に騙されて、リフトを降りたらまるで絶壁 !! w( ̄Д ̄;)w
ほぼ真横に滑って行き、向きを変えてまた真横に滑る。
このジグザグを数十回繰り返しながら、半泣きで滑り終えた記憶が 。。。
他にも
「 スキーヤーの見栄は、スキー・ショップで用具を選ぶ時点から始まります。
ここでステキな女の子とお友達になれれば、あなたはなにも寒い思いをして
わざわざ遠くのスキー場へ出かける必要はありません 」
「 転びそうになったら、できるだけ近くにいる人を巻きこむようにしましょう。
こうすれば、転んだ原因を他人になすりつけることができます 」
「 帰りは車の屋根の上に雪を乗せ、簡単に落ちたりしないよう
力いっぱい固めましょう。都会に帰って来たら、どんなに遠回りをしても
一度は盛り場を走り抜け、屋根の雪を見せびらかして下さい 」
などというふざけたことが書かれています。
ここからバブルに突入して行くのですが
私を含めた 80年代の若者 って、このようなミーハーな時代に
とっぷり浸かっていたように思うのです。
今の若い子達のほうが、余程しっかりしているように見えますね。
この本は時代をよく表していますので、シリーズでもう少し書きたいと思います。