【第31回】面ないし、麺 | 木乃伊的生活.web

【第31回】面ないし、麺

木乃伊的生活.web-麺ないし、面

先日、比較的地元に近い場所を自転車で徘徊していたら、中華料理店の壁面に、上掲のような文字が書かれていた。「麺」ではなく、「面」。前後の文字列から推測すれば、おそらく意味的には「麺」なのだろうが、なぜか「面」としているから、実に興味深い。

となると、自分の中で浮上する仮説としては、本場・中国では「麺」のことを「面」と記述するのではないか?という可能性である。かくいう筆者、学生時代は日本文学専攻で、そのいきがかり上、漢詩の授業などもあるにはあったのだが、当時から基本的にはやる気のカケラもない学生であったため、自分の知識では判断しかねるというのが正直なところだ。

だが、この店の不可解な点はほかにもある。上掲の画像のように、壁面では「面」としていながらも、なぜかほかの場所に記されているのは「麺」という文字なのだ。

木乃伊的生活.web-麺ないし、面

ご覧のように、店頭の看板などには、しっかり「麺」と書かれているのである。だとすると、筆者の中での仮説は以下の2つになってくる。


(1)中国では「麺」も「面」も同じ意味で用いられている。

(2)単なる間違い。


この仮説を検証するには、実際にこの店へと入り、何の臆面もなく店の人に尋ねてみることが一番手っ取り早いのだろうが、いくら好事家とはいえ、仕事以外ではそこまで突っ込んだアクションをおこさないのも、筆者の性格である。


「面」なのか、はたまた「麺」なのか。
知らなくても日常生活にまったく支障がないとはいえ、些か気になるところである。