人を不眠に陥らせるためには電波操作は必ずしも必要ではない。寝ている部屋の外から騒音を出すだけで、対象者の睡眠を妨げられる。それは外からでも上からでも横からでも構わず、大きな音である必要もなく、対象者の神経が過敏になる状態を維持すれば良い。

 

とは言え、電波でも不眠を引き起こせる。ただし、不眠になる周波数はおそらく存在せず、それは頭痛になる周波数が存在するのとは異なる。電波操作によって様々な感情や思考が頭の中に継続的に生み出し続ければ、対象者は寝られなくなる。

 

例えば、ずっと興奮状態にあれば人は寝られない。交感神経がずっと優位な状態を維持していれば、その人は寝られず、その状態は電波によって再現できる。あるいは、頭の中で何かをずっと考えさせることもできる。その場合も、対象者は不眠になる。

 

それ以上に単純で有効な電波の利用は脳波のチェックである。今では脳波をモニターするデバイスは普通に売っている。それらの装置もレーダーで脳波を測っているか、脳から出る微弱な電波を拾っており、脳波リーディングの単純な機構を備えている。

 

それらのデバイスだけでは脳に影響を与えられないが、そのような単純な機構だけでも、人が眠っているかどうかは判断できる。そして、それらのデバイスを通して、深い睡眠であるノンレム睡眠と浅い睡眠であるレム睡眠の状態も区別できる。と言うのも、その2つの状態は脳において優位になっているメインの周波数帯が異なるからである。

 

この浅いレム睡眠の際に起こせば、人は簡単に起きる。そして、それは必ずしも電波で起こす必要もない。レム睡眠だと判断できれば、対象者に対して目が覚める程度の小さな騒音を与えるだけで起きる。これだけの作業であれば複雑な機械は必要ないが、人海戦術は必要になる。対象者の近くで夜通し監視する人が必要になるため、多くの人員を抱えた公安のような組織には向いている。

 

不眠は根本的に脳に痛みを生み出す。それは不眠によるストレスの影響であり、脳内の血管の一部に血栓が詰まっている結果でもある。その痛みは電波によって強化でき、結果として複雑な機械を使わなくても思考力が低下する。また、一日中痛みが続くため、対象者は何もできず、ただ苦しむだけになる。

 

それがずっと続くと精神に異常が現れる。その現れ方は人によって異なり、一般的には、思考力の低下に伴い感情のコントロールができなくなるか、脳内の連携がおかしくなって妄想が肥大化する。

 

この工作は単純であり、比較的に容易にできるが、多くの人員が必要になるため組織的にしか行えない。一方で、電波操作で感情や思考を想起させ続け、交感神経優位の状態を保っても、対象者を不眠にできる。この場合はより人員を減らせるが、一方で高度な装置が必要になるため、一部の諜報機関しかこの工作を行えない。

 

ご一緒に、是非

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