憂国の人
今年も丁度半分が過ぎました。
机上にある干支の置物からは「まだ半分あるぞ、竜頭蛇尾になるなよ!!」と見張られているようです。
パソコン画面の予定表(デスクネット)も「今週はいろいろ入っているからしっかりやれよ」と云っているようです。
当社は今年から8月のお盆休みに一斉には休まず、明日から分散夏季休暇に入ります。いつもハードに頑張っている諸君には忙中閑、大いにリフレッシュしてきてもらいたいと思っています。なにせこれからが夏本番なのですから。
夏本番には小生、慢性睡眠不足なので、ロンドンオリンピックを考えるとその症状は益々悪化しそうです。よって、小生も夏季休暇は近くの温泉にでも行って睡眠不足解消としましょうか。
本日も小生のブログへアクセス頂きまして誠に有難うございます。
さて、今日は先週聞いてきました、竹中平蔵さんと櫻井よし子さんの講演からダイジェスト版でお話したいと思います。
よく判ったことは、立場と見る角度は違えども両氏共に「憂国の人」であるということでした。この沈み行く日本をなんとかしなければと云う気持ちを竹中氏はマクロ経済学者として淡々と、櫻井女史はジャーナリストとして切々と訴えていました。特に櫻井よし子女史は二度も目を潤ませて、「日本はこのままではダメなのヨ」と憲法改正を強く主張していました。
まずは「憂国の士」の話から、世界はマクロ的視点から2つのことで世の中が大きく変化したことを認識しなければならない、それは「グローバル化」と「デジタル化」によってである。その結果世界がフラット化して、一定の教育が前提で「人口の多いこと」が一昔前とは逆に「負債」ではなく「資産」に変った。そしてこの新しい世の中、既存のものではない新しいものが生まれてくるはずである。それには「規制緩和」が必要である。もっと積極的に日本はそれに取組まなければならない。今、ユーロ圏が揺れているが、アメリカとて盤石ではなく、BRICsも峠を越して、これからはASEANの時代になって行くだろう。
急拡大するASEANも「中進国のワナ」と云う、ある程度まで発展してはいくがそこで踊り場に出て発展が止まる「ワナ」に陥るのではないだろうか。そこが日本の出番で、技術、ノウハウ、特にサービス分野でのチャンスがあるはず。
また日本が浮上できないのは政府が「変なこと」ばかりやっているからである。変なことは多くさんあるが、その中から2つ「モラトリアム法」と「雇用確保措置法」をみてみよう。前者は150万社が申請しているが、約半分近くは不良債権化しているので銀行は自己資本の関係から良い会社にも新規融資ができず経済が回らない。
また後者は、現在の完全失業者数は297万人であるが、この法律のおかげで会社が支援を受け、失業の型とならない社内失業者が465万人もいる、合わせて日本の総労働者数の1割強は実際の失業者である。よって同じ企業内に社内失業者が共存している現状があり、生産性が低下している。
また消費税5%アップには反対である。5%アップしても13兆円にしかならず、今から7年前の国家予算は82兆円で、今の予算との差が13兆円、単に予算がバラマキにより膨張しただけだから、もっと徹底した無駄の見直しができるはずである。どちらにしても日本は大掃除が必要な時を迎えた。自分も以前、小さな掃除で大変だったが、きっと近々に大掃除内閣が誕生するだろう。
次に「憂国の女史」は……今日のブログは少し長くなりそうなので、ここは短めにまとめます……日本の現状は実に情けない。この頃は日本で国際的イベントをやっても、なかなか外国からの要人が来てはくれなくなった。
明治維新のときのような、あの自覚とエネルギーはどこに行ってしまったのか。
明治元年3月14日に政府の基本方針「五箇条のご誓文」が出され、伊藤博文を中心に世界を回り、死ぬ程の苦労をして(ここで涙)明治22年2月に帝国憲法を作り、第二次大戦で敗戦して、アメリカ都合の日本国憲法に変り、それを岸信介・佐藤栄作が体を張って(ここでも涙)日米間の安全保障も考慮して改定し、なんとか現在に至るが、今、尖閣列島をはじめいろいろと日本の国が脅かされていると云うのに、政府は国のことより党利党略、個利個略に走り、茶番を演じているのはなんとも歯痒い。マスコミもマスコミで、増税法案のことより小沢系の大量造反問題を大きく取り上げているような始末である。
また放射能を避けて避難している人達にも政府が過保護にするものだから、避難地区が解除になって工場経営者が戻って再開しようとしても、今の状態の方が実入りが良いので社員が戻って来ず、工場が再開できないでいる。逆に避難先のパチンコ店がタクシーで乗り付けたお客で満員盛況とのこと。さらに、生活保護を受けた方が真面目に働く者より収入が多い等々と、言葉はやさしく可愛らしい仕草ではありましたがこの国のやっていることはおかしいと痛烈に批判していました。
他にも盛沢山のお話があったのですが、なにしろ睡魔との闘いで、スイマセン。
以上ダイジェスト版でした。
そんな訳で、もしかすると日本もそろそろ脱皮せざるを得ない時期かもしれません。当社生成のマリオンボンドもグローバル対応は将来の国外進出で、デジタルフラット社会対応は、近々に生成するサラリーマンボンド(登記商標権取得済)で対応しようと考えています。
夕張メロンを贅沢に食べてみました。
今日の感動した言葉
『崇高な理想があるからこそ人はついていく』
遠くに理想の旗を立て、心を一つにして、みんなで目指していこう。