気付くと私は白い部屋の真ん中にいた
円形に近い多角形の部屋らしく、窓はない
その代わりといっては何だが
沢山のドアが私を囲むように配置されている
ノブは金色でドアは白
ドアの上方には金色のプレートに
細い飾り文字で何かが書かれている
ためしに正面のドアをそっと開けてみる
そこは書斎のようで誰もいない
マホガニーのデスクの上には
ブルーのレターペーパーと白い羽根が載っていた
机の右手正面には窓があり
青空から白い羽根が降ってくるのが見えた
また羽根の季節がやって来たようだ