リアルリチプア
先週仲のいい友人の社長とお会いした。
彼とは10数年の付き合いだが、先日社長交代の挨拶状が届き、急遽お会いすることになった。
話を聞くと共同経営者に裏切られ社長の座を奪われたそうだったが
今年話題になったドラマ「リッチマンプアーウーマン」さながら一文無しになってほっぽり出された。
創業以来15年、大病を患っても会社のために働き、業績を上げ、楽しい時も苦しい時も全てに仕事を優先
てて頑張ってきた結末がこれでは・・・と涙を浮かべていた。
考えて見れば人は残酷だなぁと思う。
可愛がってきた社員は生活のために新経営陣に乗り換えられ連帯保証はそのまま残るという。
功労者の末路がこれでは・・・と思った。
でも実際にはたくさんの周りの取引先から「事情はわかった!お前が再起するなら俺は何でもしてやる!」という言葉をたくさんいただいたそうだ。
捨てる神あれば拾う神あり
今まで人を裏切らず人のためにやってきたことで、そんな仲間がたくさんいたことを始めて知ったと彼は言っていた。
社長は会社の顔、とは良く言ったものでファンは会社にではなく社長個人についていたそうだ。
前述のドラマの結末も結局乗っ取った会社は、後任の経営者ではコントロールが出来ず空中分解。
実力と可能性を秘めた元社長の周りには良い話がどんどん転がり込むという展開。
結局、創業する社長は見た目にはわからない力を秘め、社長という器によって更に強くなっているはずだ。
結果だけを見れば誰でも出来る様に見える社長業もそう簡単にはいかないのではないかと思う。
これからの彼の未来と、乗っ取られた会社の将来がとても楽しみだ。