私たちは 皆
地球に生まれてきた
アコヤガイ星人

きれいな水ではなく
あえて
砂の多い 水に住む

心に 真珠は できるかな
大きいのや 小さいの
バロック(歪んだ)パールも 悪くない

少しずつ 色もついていて
涙と慈悲の ブルー
愛と優しさの ピンク
どこまでも透明な 白

みんな どれも
時間をかけて 創られて

心の 奥に
いくつも
輝いて いるのです

 

コロナ流行にともない、各レジャー施設や美術館などがつぎつぎに休館となっています。
人ごみを避けて感染を遅らせるのが目的でしょう。

 

こういう緊迫した時だから余計なのか、わたしは文学とか音楽とか絵画とか、心がほっと安らぐものが欲しくなります。
なので、美術館の休館はとても残念です(T_T)

 

良心的な施設ほど、早々に休館を決めますね。
早くコロナ肺炎が沈静化してくれればいいのですが。

 

でももしコロナ肺炎が、たとえば半年とか1年とか長期になったとしたら。
今はまだ10日とか2週間くらいの休館ですが。いったいどこまで休館を続けるのか? そこまで予想を立てるべきかなと思います。

 

年単位で休館し続けたら、それはもう倒産になってしまうのではないでしょうか。

 

会社ではリモートワークにする人も増えてきました。
海外の学校では、ネット授業などが始まっています。
美術館なども、同じようにネット鑑賞したら面白いですね。

 

PCでログインをして、館内散歩のように見て歩けたらいいと思います。

 

チケット代は正規より安く、たとえば300~500円くらい払ったら、1ヶ月自由に閲覧可にする。
代金はケータイのかんたん決済などで、払いやすくして。

 

お客さんも往復の電車代を払わなくていいし、コロナ感染の心配もないし、良いかなと思います。

美術館を維持するためにも、ぜひ応援したいです。


ちなみに、ネットで調べてみたら。

 

こんな紹介記事がありました。

 

『美術館や動物園、花見をオンライン鑑賞する方法は?新型コロナ、自宅待機でも楽しめる術を集めてみた(ハフポスト)』

 

「Googleが提供する「Google Arts & Culture」では、世界中の文化遺産をオンラインで紹介する目的で、連携している1200以上の代表的な施設やアーカイブが鑑賞できる。

 

作品そのものをオンライン上で高画質で鑑賞できるだけでなく、Googleストリートビューを駆使して、実際に施設内を歩いて鑑賞しているような体験もできる。

 

日本では東京国立博物館や岡山県倉敷市の大原美術館などが鑑賞できる。」

 

おお、すでにやっている所があるんですね。もっと広げて欲しいなと思います。

 


コンサートも。(歌舞伎や演劇なども)


チケット代を安くして、ネットでライブ鑑賞できるようにするとか。
正規の値段を取って、ライブ鑑賞+後日DVDかCDを発送とか。

 

そういうふうにすれば、アーチストも音楽活動を続けられると思います。
たしか実際そうやって赤字を抑えられた所があったと記憶してますよ~。

 


映画も、映画館の公開日と合わせて、ネット配信もするようにしたらどうでしょう。

観れる端末は1台のみ(複数台の同時受信は×)、1日のみの鑑賞可にして。


ムビチケなら、暗証番号などがついてるから、それを利用すればセキュリティ対策にもなりそうですね。


観たいなあ、『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』とか『パヴァロッティ 太陽のテノール』とか『ムーラン』とか『ランボー ラスト・ブラッド』とか (o≧▽゜)o


きっとディズニーがやったら、他も追随するはず!(期待)



推しのアーチスト、クリエーター達が食べていけるように。
少しでもいいから協力できたらいいですね。

 

 

――これはあなたの人生です。自分の好きなことをやりなさい――

 

読んでいて、初心に帰ったような気持ちになりました。

 

 

「THIS IS YOUR LIFE. 」
この文は、エコデザインベンチャー企業 Holstee 社(https://www.holstee.com/)のマニフェストです。

本人達も驚くほどの共感を得て、世界中でシェアされたとのこと。

 


以下、ご紹介します。

 

 

 

これはあなたの人生です。

 

自分の好きなことをやりなさい。そして、どんどんやりなさい。

 

何か気に入らないことがあれば、それを変えなさい。
今の仕事が気に入らなければ、やめなさい。
時間が足りないのなら、テレビを見るのをやめなさい。

 

人生をかけて愛する人を探してるなら、それもやめなさい。
その人は、あなたが好きなことを始めたときにあらわれます。
考えすぎるのをやめなさい、人生はシンプルです

 

すべての感情は美しい。食事を、ひと口ひと口味わいなさい。
新しいことや人々との出会いに、心を、腕を、
そしてハートを開きなさい。
私たちは、お互いの違いで結びついているのです。

 

自分のまわりの人々に、何に情熱を傾けているのか聞きなさい、
そして、その人たちにあなた自身の夢も語りなさい。
たくさん旅をしなさい
道に迷うことで、新しい自分を発見するでしょう。

 

ときにチャンスは一度しか訪れません。しっかりつかみなさい。
人生とは、あなたが出会う人々であり、
その人たちとあなたが作るもの。
だから、待っていないで作りはじめなさい。

 

人生は短い。
情熱を身にまとい、自分の夢を生きよう
。”

 

 

 

おそらく、現在のコロナの状況では、「旅行」は無理かもしれません。
でも、「心の旅」はできるはずです。

 

本を読み、ビデオを観、人の生き方を学ぶ。

 

家族を大事にし。たまにケンカもし。

自分を大事にし。たまに愛想を尽かし(笑)

 

今を生きる。

 

そしてこれからも。
何ができるかを考えながら、1日1日を過ごしていけたらいいなと思います。

 


紹介元のリンク:https://halsinan.com/archives/396

 

 

(2020/04/01)

 

花はやさしく心をいやしてくれる。


晴天のときも、曇天のときも、荒天のときも。


風に散りながら、雨に落ちながら、それでも変わらずに。

微笑んでいる。


花は咲く。次から次へと。


もしすべて落ちたとしても。

季節がめぐれば、また蕾をつけるだろう。


そしてまた咲く。



そういう人に、私はなりたい。 


 

 

(2020/03/28)

Photo:カバ キチさんによる写真ACからの写真

 
今日は家族を車に乗せて、あちこち買い物。
 
帰り道、すこし寄り道をして、小さな公園のわきを通りました。
 
桜の花がすこし開き始めていました。
 
「咲いたね」
「きれいだね」
 
ゆっくり走りながら、ともに花を見上げました。
 
1分もしない時間。
でもたぶん、とても大事な瞬間でした。
 

 

 

 

 
(2020/03/21)
Photo:acworksさんによる写真ACからの写真

テレビの ニュースも
新聞の 見出しも
だれかの 過ちばかりを 責め立てていて

 

山の いただきも
道行く 人の顔も
白く こわばっている

 

指先から こぼれ
足もとに ふり積もっていく
怒りと

悲しみ

 

モノトーンの
街と

季節、

 


ふ。

 


どこかの家の 片すみから

 


ふ。

 

 

マスクを はずすと

 


沈香 と 丁字の
かおり

 

 

胸に

しみじみと 入ってくる
それは

 

神々の国から もれ 聞こえてきた
低い 鐘の 音の ような……

 

見えない 光の ような……

 

祈りの ような……

 


明日の 見えない この世界で
とほうに くれて

うずくまっている
わたし に

 


ちいさな 赤い

花が 告げる

 

われわれは

生(せい)の 中にいる

 

冬は 終わる

 

終わると  いつか

 

 

 

 

(2020/02/16-03/05)

 

Photo: 本気のくまにゃんさんによる 写真ACからの写真

 

あの世へ行ったら。

私たちは、家族とは住む世界が異なるかもしれません。

 

なぜならあの世では、人はそれぞれ自分に合った世界で暮らすからです。

 

ダンス好きのお母さんは、同じダンス好きの人たちと踊っているでしょうし、モノ作りが好きなお兄さんは、同じ趣味の人たちと何かを作っているでしょう。

 

心は波長です。ラジオのダイヤルのように、その周波数と同じ声(人)のみが同通します。

「類は友を呼ぶ」。

性格が合わない人とは、いっしょにいられません。

 

みんな自分の好きなことをして幸せなような、

バラバラでちょっぴり寂しいような。

 

ずっと、何年も。

 


であるならば──。
この世で私たちが家族と一緒になり、毎日声をかけられるのは、なんと有り難いことでしょうか。

 

好きな家族には日々、言葉や家事や仕事などで愛を伝え。
そうでない家族(^^;;)にも、愛の思いを送りつづけることができるのです。

 

考えてみると。
この世というのは、「同窓会」みたいなものではないでしょうか?
懐かしい人たちにまた会えた、というような。

 

だって、あの世では会えなかったのですから。

 

「100年ぶりかな? 前世ではお世話になったね。元気だった?」
「やあ。天国はのんびりしてて、たいくつだったよ」
「じゃあまた今世も親子でよろしく」

「おう」
なあんて。

 

そう考えると、苦手な人すら、なんだか懐かしい感じがします。
「またコイツか。相変わらずだな」とか、
「あれ? 前と変わった?」とか。

 

自分は前世を覚えていなくても。
魂では、相手を覚えているはずだから。

 


私たちは、懐かしい人と少しでも一緒にいたいから、家族として2~30年を共にするのでしょう。
わだかまりのある人とも、なんとかしたいから、こちらも2~30年という期間を作るのでしょう。

 

一緒にまたやってみよう、

やり直してみよう……

と決めて。

 

 

私たちに過去のやり残し(カルマ)があったとし。
その問題がまた出てきたとして。

 

それが「前回と同じことをくり返してみて、改善するかトライしてみましょう☆」イベントなのか、
それとも「逆の立場になって、相手の気持ちを理解してみましょう☆」イベントなのか。

 

どちらなのか、分かりません。
でも、それでいいのではないかと思います。

 

私たちはまた、

一緒に生まれてきた。
家族になった。
それぞれの立場で。親、子供、夫婦、兄弟をやり。
悩みながら、愛しながら、苦しみながら、笑いながら。

 

許しながら──

 

2~30年という、限られた時間の中で。

つかの間の同窓会を。

 


だから。
涙と愛のこの家族が、とてもいとおしく感じるのです。

 

 

(2019/12/23-2020/03/05)

 

Photo:サンサンさんによる写真ACからの写真

父の好きな色は、緑だと思っていた。

いつも、モスグリーンや深緑の服を着ていた。
 
だから父としていた会話の中で、なにげなく
「好きな色は?」
とたずねて、相手がしばらくウーンと考えこんでしまったのは、意外だった。
 
「緑」と即答すると思っていたので。
 
緑は、父に似合う色だ。
昔、父の日に緑色の帽子を贈ったことがある。
母も、父の服や身の回りのものを選ぶときは、たいていその色だ。“はずれ”がない。
 
 
しかし改めて聞かれて、考えこむということは。
実はそうではないのかもしれない。
 
 
ややあって、父から、
「オレンジ……かなあ」
と、首をひねりながらの答えが返ってきた。
 
驚いた。
「そうなんだ」
「うん」
「緑かと思っていた」
「うーん」
「たしかに似合う色と、好きな色は違うものね」
 
父は、自分の内に確認をとるかのように、うなずいていた。
「オレンジだなあ」
 
50年もいっしょにいて(ここ10年ほどは実家を離れているが)わたしは、父の好きな色をはじめて知った。
 
 
もしかしたら、父自身も、そんなことは考えたことがなかったかもしれない。
急に娘に質問されて、とまどったかもしれない。
 
でも。
オレンジ。
明るい、はなやかさのある色。
自由。解放感。
 
わたしは彼のなにを理解しているのだろう、と思った。
 
好きな花はなんだろう。
好きな言葉はなんだろう。
好きな思い出はなんだろう。
 
なにも知らなかった。
知ろうともしていなかったのかもしれない。
だって「父」だったから。
 
 
少しずつ、聞いていこうと思った。
急がなくていい。
時間はまだあるはずだ。
 
   ☆ ☆ ☆
 
バレンタインが近かったので、チョコを選びにスーパーへ行った。
夫、義父、父に。それぞれ違うものを選ぶ。
 
夫はいつものトリュフ。
義父はかわいい感じ(チョコも箱も)。
父は落ち着いたもの。箱を毎年とっておくので、奇抜なデザインは避けるようにしている。
 
父へのチョコは、オレンジ色のものにした。
喜んでくれるだろうか。
 
 

 
 
 
 
 
 
父が年を重ねると同時に、車も年を重ねていった。

まずエアコンが壊れた。
夏に冷風が出なくなり、温度設定のレバーも、途中でひっかかるようになった。
ギアのバックが入りにくくなった(マニュアル車)。
塗装もはげ、傷も増えてきた。
 
父の運転にやや不安を感じるようになった、去年。
車が突然、動かなくなった。
幸い、すぐまた動き始めたが……。
 
免許更新をあと1回だけ、あと1回だけと、毎回祈るような気持ちで延ばしていたけれど。
もうそろそろいいのではないか、と車に提案されたかのようだった。
 
母とわたしで、話をした。
父も、自分からやめるとは言いにくかったのだろう。
車がそうなら……と納得したようだった。
 
「そうだね」
止める、と自分では言わないところに、父の心情はうかがえた。
でも反対もしなかった。
 
 
両親と警察署に行き、『運転経歴証明書』を発行してもらうことにした。
父が40年以上も家族のために運転してきた、これが最後の免許証になる。
 
 
車の前で、足をとめた。
中のものは片付けられ、回収業者を待つだけになっていた。
ボンネットの高齢者マーク(落ち葉マークと言われてた旧型)だけが、色あせたまま残っていた。
勲章のように。

塗装のはげたこの車が、わたしは好きだった。
なんといっても抗がん剤でぐったりしながら、これで病院を何往復もしたのだ。
当時の両親の気持ちはどんなだったろう。
様々な思い出が、つまっていた。
 
長い間、お世話になりました。
車に手を合わせ、頭を下げた。
──こちらこそ。
車から返事がきたような気がした。
──あなた方のような家族のお世話ができて、幸福でした。
光栄でした、と聞こえたけど、たぶん聞き間違いだろう。
 
車も、父のことが好きだったのだと思う。
 
 
父へ、ご苦労様の気持ちをこめて、プレゼントをすることにした。
甘いものの詰め合わせ。
 
のし紙をつけますか? とお店の人に聞かれた。
どうしようか。
「『御礼』は、ありますか?」
「ほかにも言葉がありますよ」
 
筆文字のやわらかいタッチのものがあるという。
『お疲れさま』『大好きだよ』……
迷わず決めた。
 
これにしよう。
 
 
箱が空になった、後も。
そののし紙は、実家のカレンダーに貼られている。
たぶん父は、毎日見ているだろう。
 
『いつも ありがとう』