乳がん学会2016.6.18~患者セミナー~ | アラフォーむぎ子と乳癌

アラフォーむぎ子と乳癌

むぎ子41歳色々な事を考えます。妊娠、健康、幸せ、結婚、お金
そんな思うこと現状を綴りたいと思います。
2015年8月乳癌決定
2015年10月抗がん剤6か月(CEF,ドセタキセル)
2016年4月手術
2016年7月放射線療法、ノルバディックススタート
2016年8月仕事完全復帰

乳がん学会HP

http://www.congre.co.jp/24jbcs/contents/outline.html

http://www.congre.co.jp/24jbcs/contents/patient_02.html

PCだとリンク貼り付けられないなぁ・・・


お医者さんの学会はさすがな規模でした
スポンサーが沢山だし、罹患患者数が乳がんは半端ないだけに、儲かるんでしょうな

何人くらいは入れる会場なんでしょうか。
開始5分前に行くと、5列に並ぶように指示される
その時点で200名くらいは軽くいたとおもう
会場は椅子が並べられているタイプ(ホールではない)
収容人数としては1000人くらいは入れるんだろうか、7割くらいが埋まっていた

記憶が老人級に消え失せていくのでさっさと内容を書いておこう

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これからの記録はあくまでも私個人が聞いた記録ですので、事実と異なることがあるかもしれません、データに関しては事実を確認の上ご判断くださいませ
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Moment of silence
「黙とう」から会はスタートした

ある一人の乳がん患者が亡くなった、その、亡くなった患者を紹介されて、この病気で亡くなった方が、今年は13240名である。その患者さんたちに黙とうを捧げましょう

そんなしんみりした空気の中、座長の先生は柏葉 匡寛先生(さがらブレストピアヘルスケアグループ ブレストピア宮崎病院)かなり砕けた雰囲気の先生で、しんみりした空気を明るい雰囲気に替えておられた

手術療法のトピック
群馬県立がんセンター 藤沢先生

アメリカの腫瘍学会の統計
女性の死亡率では乳がんは4位
罹患率は1位である
めまぐるしい薬物療法の発達のおかげで手術の技術では既に最高水準に到達している

手術のトピックとしてはリンパ節郭清を省略できるか否か??
そこは、わたしもかなり興味深かった

温存手術の前にセンチネルリンパ節生検をするが、
リンパ節に転移(+)の場合

腫瘍の大きさが5㎜以下
転移個数が2個以下
リンパ節転移部が2㎜以下もしくは微少である
術後抗がん剤必須
術後放射線必須

これらの条件下であればリンパ節郭清をしても、しなくても5年生存率は変わらない
最新の情報では10年生存率もかわらないということ


このデータは、むやみにリンパ節郭清を行わないためには、
非常にありがたいデータだと思う

このデータを元に各病院で各々の判断でリンパ節郭清を省略するかしないかを決定するので、ここには施設間の差があるということらしい

施設間で、省略を実施している施設にアンケートを取ったデータろ紹介されていました

リンパ節転移部2㎜以下であった場合
(何個までだったか聞きそびれました)
それでも郭清する・・・・22%
郭清は省略する・・・・41%

リンパ節転移部2㎜以上であった場合64%の施設が郭清すると答えた
郭清しない施設は○○%(%聞きそびれ)そのうち4%に再発が見られた



乳房温存が可能な場合は、施設間によって、リンパ節郭清に対する考え方が違うため、
病院選びにはこの辺の調査もしたほうがいいと思った。

ちなみに私は化学療法後には上記に当てはまるにも関わらず郭清された
これに関しては、納得しているが(おおむね)、他の病院では、上記に当てはまる場合は郭清を省略する病院も探せばあったのだな・・・・と思う。


しかし、昨年ガンと分かった時点で、ここまでの(リンパ節転移の条件とか、うんぬん)知識を短期間に得ることなは到底無理で、アカーンガクリ状態だった訳だから、仕方が無い

今日分かったのは、私が通っている病院は慎重派であるということ



その他のトピック

・遠隔転移があった場合のトピック
乳房を切除するか否か
Stage4でも、腫瘍のある乳房を切除したほうが延命できる
その場合は抗がん剤で全身を叩いた後に手術したほうが、更に延命できる

・ラジオ波照灼法
これは先進医療であり、現在症例を集めている最中、いずれ保険適用になるであろう
初期の癌には有効

安易にこれをやってるクリニックがあるが、再発が続出したため、慎重に病院を選ぶ必要あり

ちなみに私は一番最初のクリニックにこれを進められました
リンパに転移してるのに


放射線療法
山内 智香子先生(滋賀県立成人病センター 放射線治療科)
術後に放射線療法(以下XP)実施した場合再発率を1/3に減らせる
死亡率は3%減らせる
局所再発は5年で15%減らせる

リンパ節転移(+) 4個以上→XP必須
1個→XP省略可
リンパ節微少転移2㎜以下のばあい省略可

※脳転移について
腫瘍が小さいうちはピンポイント照射が可能
ピンポイント照射にはガンマナイフ、Xナイフ、サイバーナイフの種類があり
ガンマナイフはγ線、それ以外はX線
治療効果はどちらも変わらない

デメリットは正常な脳へのダメージが問題で、2.3年後に副作用が出るのが特徴

薬物療法のトピックス(治療耐性のメカニズムなど)
吉波 哲大先生(大阪府立成人病センター 臨床腫瘍科)

薬物療法(抗がん剤や分子標的薬、ホルモン療法)を実施していると、
薬が効かなくなってくる

Her2プラスおよび再発乳癌にはパージェタ
ホルモン受容体プラスのタイプ及び再発乳癌にアフィニトール

吉波先生はこれらの薬にここ数年効果があると紹介されていました。

アメリカでは使われているが、日本では未承認の新薬では、パルボサイクリブ(CDK4/6阻害剤)が紹介されており、症例をためれば保険が通るとのこと。


以上、なんともお粗末ですが、皆さんでシェアできればと思いました~

おかげさまで乳癌は症例数が多いおかげで、承認薬もジャンジャンでてきて、ありがたい話です。
私の治療には治験のお話はほとんど出なかったけど、今後、もし出たら、参加する気満々です



















15:50~16:00 閉会の辞
岩瀬 弘敬(熊本大学大学院生命科学研究部 乳腺・内分泌外科学分野)