今年一番の楽しみな作品「エリザベート」は26日で千秋楽。
主要キャストは役代わり有りだったので、花總シシィ&城田トートの組み合わせは100公演あるうちの3割にもならない訳か
そのうち4回でも観られ、どの回も心わし掴まれ作品に没頭でき、回を重ねる毎により深まっていくのも実感できたので、もっと観たかったと思いつつ、感謝
私が一番、進化を感じた場面は二幕の「私が踊るとき」の花總シシィ。
ここのシシィ、初日あいて間もなくの時も感じたけど、傲慢で自己愛のたぎりっぷりがすごい
宮廷の守旧派(ゾフィー皇太后たち)に打ち勝ち、美貌も人気も最高潮、皇帝の愛も権力も確実に手にしている。
勝ち誇り悦ぶ様子が‘凄まじい’様になって…どこか狂気をはらんだようにも見える。
死神(トート閣下)に時に艶然たる微笑みを送りながら、トートが手を差し伸べるのを手酷く無視してみたり、自分の下に見て弄んでいる。
内側から悦びと自信があふれでているからか肌も艶めき、 少女時代のお人形のような可憐さからは別人のよう。
この時は、まさに人生の絶頂期…だのに刃の上で必死にバランスをとっているような危うさも感じられるから、花總まりとは本当に凄い役者だなと。
そこからルドルフ(少年)の部屋へと場面はつながって、シシィに拒絶されたトートはルドルフの中に孤独と闇を感じ、ルドルフを自分の駒の一つに使ってやろうとしちゃうのか。
ここの城田トートがもうとにかく妖しくて大好き
(こんな恐ろしい‘友達’なんて駄目よー)
♪猫を殺したー♪と唄うルドルフと、銃のくだり、トート閣下の表情にゾクゾクする。
この時の銃が、ルドルフが自殺するときの銃になる。それが切ないね。
このトートは本当に‘青い血’を感じるわ。
もし手などに一瞬でも触れたら、あまりの冷たさ凍り付いてしまいそう。
今回の花總シシィと城田トートで「エリザベート」の理想の形を観られたので、まだまだマイツボとか語りたくて仕方ない
山崎ルキーニ、田代フランツ、佐藤フランツ、古川ルドルフ、京本ルドルフ、剣ゾフィー、香寿ゾフィー、みんな素晴らしかったなー
来年の後半に帝国劇場だけじゃなく、梅芸、博多座、中日劇場と全国縦断公演あると発表
もしかしてだけど、花總シシィと城田トートまた観られるかも?
もし!もしそうなら、‘どこまでも追いかけて’いくわっ…エリザ貯金しなきゃーーーーっ
帝国劇場ホームページ
まだまだ語りたいので、続きはまたね