更参会の皆様
先日は、試斬会お疲れ様でした。皆さん刃筋が通っていて良かったと思います。まだ、慣れていないので、緊張して無我夢中だったかも知れませんが、回を重ねれば慣れてきて落ち着いて斬れるようになります。
試し斬りは、昔は刃味、つまり刀の斬れ味を試すことを言いました。保温しておいた死体を土壇に乗せて真っ向に斬って刀の斬れ味を試したのです。斬る部位によって一の胴、二の胴、三の胴などと称しました。試し斬りは山田浅右衛門などの専門家に依頼して行われました。
現代では代わって竹や藁を斬って刃味を試します。
しかし、我々が居合の稽古で行う試し斬りは全く違います。
刀の刃味を試すのではなく、
1) 刀の振りにおける刀線(刀の軌跡の角度)
2) 刃筋(刃の角度)
3) 手の内
を確認する為に実際に斬って見るのです。
斬って見なければ知り得ないことがあるのです。
刀を自分の意図した角度で振り出し、この振り出しの角度と刃の角度を一致させ、しっかりとした手の内で振り切ることができたか、を試してみるのです。
これらが正しくないと斬れません。試し斬りは、結果に全てが出ます。空間刀法では決して分からない手の内を知ることができます。
刀が斬れるのは、物体に対して引き切りになるからで、円形線に振れば、刀の反りが引き切りを生みます。
刀はもの打ち(刀刃の三分の一の先)が最も斬れまが、それは遠心力と慣性の力が、一番良いバランスで作用するからです。初心者は刀の半分くらいのところで斬っても良い。刀の速度が遅いので、慣性力つまり刀の重みを利用して斬るのです。
遠心力を高めるには、切っ先が鍔元より早く動くようにして切っ先の速度を上げます。しかし、腕の筋力に頼ると切っ先は早く動きません。肩、肘、手首の脱力が重要と云うことが分かります。
iPhoneからの投稿
先日は、試斬会お疲れ様でした。皆さん刃筋が通っていて良かったと思います。まだ、慣れていないので、緊張して無我夢中だったかも知れませんが、回を重ねれば慣れてきて落ち着いて斬れるようになります。
試し斬りは、昔は刃味、つまり刀の斬れ味を試すことを言いました。保温しておいた死体を土壇に乗せて真っ向に斬って刀の斬れ味を試したのです。斬る部位によって一の胴、二の胴、三の胴などと称しました。試し斬りは山田浅右衛門などの専門家に依頼して行われました。
現代では代わって竹や藁を斬って刃味を試します。
しかし、我々が居合の稽古で行う試し斬りは全く違います。
刀の刃味を試すのではなく、
1) 刀の振りにおける刀線(刀の軌跡の角度)
2) 刃筋(刃の角度)
3) 手の内
を確認する為に実際に斬って見るのです。
斬って見なければ知り得ないことがあるのです。
刀を自分の意図した角度で振り出し、この振り出しの角度と刃の角度を一致させ、しっかりとした手の内で振り切ることができたか、を試してみるのです。
これらが正しくないと斬れません。試し斬りは、結果に全てが出ます。空間刀法では決して分からない手の内を知ることができます。
刀が斬れるのは、物体に対して引き切りになるからで、円形線に振れば、刀の反りが引き切りを生みます。
刀はもの打ち(刀刃の三分の一の先)が最も斬れまが、それは遠心力と慣性の力が、一番良いバランスで作用するからです。初心者は刀の半分くらいのところで斬っても良い。刀の速度が遅いので、慣性力つまり刀の重みを利用して斬るのです。
遠心力を高めるには、切っ先が鍔元より早く動くようにして切っ先の速度を上げます。しかし、腕の筋力に頼ると切っ先は早く動きません。肩、肘、手首の脱力が重要と云うことが分かります。
iPhoneからの投稿