最近なかなか読書できてなくてやっと読了。著者は元中国大使の丹羽宇一朗氏。






著書の中で共感した部分


中国は外から見えるかたちで世論を誘導し、言論を弾圧しているが、日本の場合は目に見えない巧妙なかたちで世論がつくられ、あるいは自己規制によって言論が抑圧されている。

これはある意味で、一党独裁よりも根が深く始末に負えない。外部からの圧力ではなく、自己規制によって民主主義がないがしろにされているからだ。これは明らかな知的衰退であり、より危険で深刻な状況かもしれない。

日本は中国共産党の一党独裁を批判し、その支配下にあるメディア状況を見て「表現の自由」「報道の自由」がないことをあげつらうが、日本も少しは我が身を振り返る必要があるだろう。








また丹羽氏は習近平が2012年発表した「中国の夢」思想についても著書で言及している。私は中国人は一般的に言って集団の利益を考えて動くことは難しいように認識しているが、それ故中国共産党のあの団結ぶりは本当に素晴らしいの一言に尽きる。(裏では権力闘争等が渦巻いているのだろうけど)


以下は終章の一部分

最近、ロンドンやニューヨークから帰ってきた私の友人に言われた。

「日本に帰ってきて驚いたのは、どの新聞を見ても日本のことばかり書いてあることだ。世界の中心に日本がいるような記事が多い。ロンドンやニューヨークでは、日本の記事は探さなければ見つからない。日本にずっといると、日本や安倍を中心に世界が回っていると思ってしまうのではないか」




中国通の方には今更な内容かもしれないが、日本の立ち位置を今一度振り返る為には一読の価値があるように思う。そして日本のメディアでしか中国のことを知らない日本人にもっと中国と仲良くやっていくことの重要性を知って欲しい、もっと大局観を持つよう意識して欲しい。

実際、若者はゲームや携帯SNSで考えることすらできなくなってる気がする。経済発展の結果だが結局、経済発展は良いのか悪いのか?


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