N041 : 整備新幹線着工認可間近!? | 一日一鉄 ~ほーぷの鉄道ニュース~

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日本全国全鉄道路線(JR・私鉄両方)を完乗した経験を元に、鉄道業界に関して戯言をぶちまけていくブログです。現在は日々の鉄道ニュースへのコメントがメインですが、そのうち乗り鉄記録を整理して載せていくかも知れません。

政府・民主党は14日、整備新幹線の未着工の3区間(北海道、北陸、九州の各新幹線)について、早ければ年内にも着工を認める方針を固めた。新幹線と並行して走る在来線の経営分離など、沿線自治体の合意をとったうえで、来夏以降に建設を始めたい意向だ。


昨日の記事で「北海道新幹線の新函館駅~札幌駅はまだ未定」と書いた矢先、この区間を含めた3つの整備新幹線が着工認可に向けて前進したようです。
ちょっとやられた感がありますが…また一つ時代の変化を感じることになるのかも知れません。

今回、認可対象となっているのは以下の3区間です。

①北海道新幹線 新函館駅~札幌駅
②北陸新幹線 金沢駅~敦賀駅
③九州新幹線 諫早駅~長崎駅

①に関しては昨日の記事にも書きましたが、2015年度一部区間開業に向けて新青森駅~新函館駅が工事中で、そこからさらに札幌駅まで延伸する計画が認可されることになりそうです。

②に関しては、2014年度一部区間開業に向けて長野駅~金沢駅が工事中で、そこからさらに敦賀駅まで延伸する計画が認可されることになりそうです。

③に関しては、武雄温泉駅~諫早駅が工事中で、そこからさらに長崎駅まで延伸する計画が認可されることになりそうです。
武雄温泉駅~長崎駅はスーパー特急での建設を想定していましたが、フル規格へ方針転換する予定であることは先日の記事に書いたとおりです。
なお、全体として2018年頃完成を目指していますが、開業がいつになるかは未定となっています。

昨日の記事でも長々と書きましたが、並行在来線の扱いをどうするかが着工出来るかどうかのポイントになると考えています。

①に関しては、新青森駅~新函館駅については昨日予想を書いたので、残りの区間である新函館駅~札幌駅になりますが…正直、並行在来線は厳しい扱いになると考えています。
昨日の記事のように、新函館駅~函館駅が第三セクター化されるのであれば、札幌駅まで延伸された暁には新函館駅より北の部分の函館本線も第三セクター化されるのは間違いないでしょう。
函館本線の砂原支線(大沼駅~森駅)や、長万部駅~小樽駅あたりは下手したら廃線になる危機もあるのかなと思っています。
また、室蘭本線の長万部駅~沼ノ端駅や千歳線の沼ノ端駅~南千歳駅も例外ではなく、第三セクター化される可能性があります。(南千歳駅以北は新千歳空港からの直通列車が走るのでJR北海道が手放すとは思えませんが…)

②に関しては、すでに北陸本線の金沢駅~直江津駅や信越本線の直江津駅~長野駅が第三セクター化される方針は決まっていますが、それに加えて北陸本線の敦賀駅~金沢駅が第三セクター化されるのは間違いないでしょう。
並行在来線からさらに分かれている越美北線の扱いはどうなるかわかりませんが、きっと七尾線・氷見線・城端線と同じような扱いになるものと想像します。

③に関しては、並行在来線は経営分離せず上下分離方式にし、鉄道施設は佐賀県・長崎県が管理し、運行はJR九州が実施することで合意されていたと認識しています。

整備新幹線が続々と着工されていくのは嬉しいのは嬉しいのですが、在来線がどんどん追い詰められていく様を見るのはとてもツライです。
とはいえ、時代の流れなんでしょうね…こればかしは諦めるしかないのかもしれません。