こんばんは♪
今回、2月のセブ訪問において最優先課題としてあげていたのが、バナナチップスの商品改善
今回特に取り組んだ事が大きく2点あります。
①ラベルが新しくなりました!
まず、ラベルが一般用紙にプリントしたものでしたので(それがまた手作り感があって良いという評価もありましたが)
これを、ハンドメイドの紙へと切り替えました。
ハンドメイドペーパーで、あたたかみのあるラベルになっています
製造しているのは、シスターが運営しているキリスト教会系のNPO『Franciscan Sisters Pro Infante et Familia:聖フランシス修道士による若者と家族のための会』で、生計向上プログラムとして貧困世帯の失業者を雇用してハンドメイドの紙をつくっています。
FSPIFでは、雇用プログラムの他、教育支援、医療支援、女性支援などの幅広い活動を行っています。
また、原料はフィリピン山間部でとれるサラゴという植物で、フィリピン固有の資源の発展、収入の少ない山間部での雇用創出、環境保護へとつながっています。
残念な事に、今回滞在中にスタッフに不幸があったということで製造工程の見学ができませんでしたので製造工程の写真がありません
さらに、サラゴを入手している農家のところへはセブ市内から車で3時間の山奥。しかも年に2度しか調達にはいかないということで、サラゴの写真も入手できず
FSPIFへは、写真を送ってもらうようお願いしているのですが、恐らくPCメールを確認していないのか連絡がないのです(・へ・)
現在SPFTC(FSPIFと略名似ていてごめんなさいw)にも伝えて催促しているのでもうじきUPできるとおもいます
サイトの生産者紹介にもまだラベルの事を書けていませんので若干焦ってます
こちらは、FSPIFのジャスミンさんとミーティングした時の写真です。
良く見たら、ジャスミンさんが握っているのが乾燥させたサラゴです
そして、こちらが噂のバナナペーパーです
バナナの繊維でつくられています。
できればバナナペーパーをラベルに使いたかったのですが、印刷に適さないという事で断念しました
今後もしかしたら…ということで。
②生産管理を改良しました
そして今回、もう一点取り組んだのが、生産ラインの改良。
実は、前回の輸入時に包装ミスの商品が多くあったのです。
商品自体には問題ないのですが、包装が雑で、ラベルがはがれているものが200袋程あったんですね。
前々回の輸入のときにはそんなことなかったのですが、「忙しかったから雑になってしまった」らしいです。
確かに、発注から輸送までスケジュールがタイトだったのですが、こんなにロスが出てしまっては…
ということでSPFTCももちろん、生産者にも説教したのですけど、これを機に、生産管理を見直す事に。
現在、バナナチップスを製造しているアイク・バカオコさんは、まだ僕と同じような個人経営形態です。
小規模生産者をフェアトレードの取り組みに組み込む為、SPFTCがマーケティング等を行ってサポートしています。(そういう経緯でKapwaで取り扱う事になりました。)
一応、アイクさんは輸出の経験等もあり、長年の経験もあるのですけど、日本への輸出となると、包装もそうですが、もちろん食品の安全や品質維持のレベルも違ってきます。
特に食品の安全については最優先事項。
今回の滞在中に、SPFTCと僕とアイクさんで会議をして、たくさんの改善に取り組みました。
結果として現在行っている生産管理とは
①SPFTCの専門家がアイクさんの製造現場を監督、管理。
②SPFTCのドライマンゴーを主に製造している工場にて、不純物が混入していないかをチェックし、包装。
③さらにパッキング後にも袋の状態等の確認。
と3段階で安全対策と品質維持に取り組む事になりました。
もちろん日本に届いてからも一つ一つの商品をチェックしています。ラベルの裏側に貼ってある食品表示シールは僕が一つ一つ貼っています
フェアトレードで最も難しいのは品質管理。
ある程度の規模の団体になれば、さほど問題はなく一定の品質を供給でき、納期等の取引上の問題もほとんどなくなっていきます。
しかし個人経営者や、少人数で有識者のいない生産者団体との取引はかなり苦労します。
それをエンパワメント(能力向上)していくのもフェアトレードの取り組みなのですね。
バナナチップスはかなり好調に売り上げが伸びていますので、今後、独自の生産ラインをつくることができればより効率よく運営できると思います。
さて、ここでお客様に一つ御案内があります。
今回、ラベルの取り組み、生産管理の向上、この2点のコストが追加された為、ネット販売での販売価格を10円値上げ致しましたm(__)m
今回の値上げ分は全て、雇用増加、環境への取り組みへとつながっておりますので御理解下さい。
これにあわせまして、すでにアイク・バカオコさん以外にもたくさんの人がこの商品の生産に関わっている為、バナナチップスのバナナの生産地であり、バナナチップスに携わって働いている人達の故郷である「セブ島」をバナナチップスの名前につけ『セブ島バナナチップス』へと改名致しました
これからも、ぜひよろしくお願いします
~~~~さらにバナナチップスについての御報告があります。~~~~
現在バナナチップス御好評につき、早速新商品開発を行っています。
一般的に利用されている白砂糖はあまり健康には良くないというような評価もあり、その為、より健康的でフェアトレードの砂糖を使えないかということで
マスコバド糖と、はちみつで甘さを調整したバナナチップスを開発中です!
特にはちみつが気に入っています
まだコストの事や、はちみつやマスコバド糖の生産者の事、商品の詳細についてのリサーチが必要なのですが、早ければ今秋には取り扱いができると思いますのでお楽しみに。
まだ召し上がっていない方はぜひ!
バナナチップスの概念をくつがえす逸品です!!