UFC155 2012年12月30日(日)12:00(現地時間29日19:00)
米国・ラスベガス MGMグランドアリーナ
メインイベント UFCヘビー級タイトルマッチ 5分5R
×ジュニオール・ドス・サントス(王者) vs ○ケイン・ヴェラスケス(挑戦者)
判定3-0(45-50、43-50、44-50) ※ヴェラスケスが王座奪還
ドス・サントスの自信を打ち砕いたヴェラスケスの意地
約1年ぶりのリマッチはヘビー級タイトルマッチに、そして2012年を締め括るに相応しい激闘だった。
ここ最近のドス・サントスには王者の風格のようなものがあり、それはこの試合の入場時にも感じられた。
対する前王者ヴェラスケスのほうは前回のドス・サントス戦で初黒星&秒殺KO負けを喫しているせいなのか、
若干緊張しているように思えた。 試合前の雰囲気では王者が防衛を果たしそうだと思った。
しかし、おいらが応援していたのはヴェラスケス。なぜかというと、ここでヴェラスケスが勝ったほうが、
ドス・サントスとのライバル関係が出来上がるし、UFCヘビー級戦線が熱くなっていきそうだからである。
試合開始と同時に前に出るヴェラスケス。ドス・サントスは下がりながらのパンチが上手いので、いつ
カウンターを喰らうのかとヒヤヒヤしっぱなし。 タックルも決まらないし、ヤバイなぁと思った時、
前に出続けるヴェラスケスの右ストレートがドス・サントスの顔面をまともに捉えた。これがかなり効いた。
その後もひたすら打撃、タックルで5Rを攻め続け、終わってみれば大差の判定勝利。王座移動。
簡単に書けばこんな感じだけど、敗れたとはいえドス・サントスの粘りとファイティングスピリットは素晴らしかった。
並の選手なら1Rであっさり負けていたと思う。4Rあたりで若干脳のダメージが回復してきているのを見て、
コイツは不死身かっ!って思ったし(笑) 簡単に負けないあたりはさすが王者になるだけはあるね。
試合後のインタビューで「強くなって戻ってくる」って言ってたけど、これ以上強くなって戻ってきたらヤバいよ!!
ヴェラスケスはとにかく攻め続けてドス・サントスを封じた。ヘビー級の体で5R動き続けられるのは本当に凄い!
もう一度チャンピオンになりたいという強い思いがひしひしと伝わってきて、応援に熱が入ってしまった。
これでヴェラスケスが王座に帰り咲き、ドス・サントスと1勝1敗でライバル関係が成立した。
ここにアリスター・オーフレイムあたりが加わって三つ巴の関係になればさらに面白いんだけどなぁ。
3月には1年ぶりの日本上陸も果たすし、2013年もUFCから目がはなせませんな( ´ ▽ ` )