幼少期
僕は剣道をやっていた
父は
それを
窓越しに見ていた
当時はわからなかった
その気持ち
僕は
父の姿を見付けると
妙に張り切った気がする。「がんばってるな!」
朝、
起きたときにはいない父を
始めてみるのは
夕方だった
そんな
父から言われる一言が
妙に嬉しかった。
何で嬉しかったかは
忘れたけれど
いつかの
どこかの
あの場面
が、
妙に
懐かしく
嬉しく
今
僕が同じことをしている。かったるく
今すぐ眠りたくても
迎えに行く
「お疲れ!がんばってるな!」
声をかけたときの
その顔を見るために、
そのために
父は窓越しに見ていてくれたのだと思う
他に何かやればいい
時間だけれど
ただ
見てるだけの時間だけれど、
非常に
楽しく
貴重な
時間に感じる。
そんな思い出もいいもんだ、
さて
明日からもがんばろう。
Masaru