それはまだバズサウンドの製造の最後の追い込みをかけているときでした。
あるお客様がダンパーの組み立てをしていて、ダンパーオーリングの入る箇所に
グリース状の物を充填しているのをみて、
「これは何ですか?」
と伺ったら
「これを充填するとダンパーオイルが漏れなくなるんだよ」
と言う返答がきました。
私も下手ながらドリフターの端くれなのでダンパーオイルの漏れについては
経験していましたが、「まっ、こんなもんか」と思っていました。
しかし、上級者になるとオイル漏れはダンパーの減水力が変化するため
頻繁にチェック、オイル交換をしていたのです。
私の頭の上にはクエスチョンマークが一杯並びました。?????
「漏らさないためのオーリングなのに、何でこんなに簡単に漏れるのか?」
「グリースの充填で漏れないとはどういうことなのか?」
「漏れてきたオイルとグリースが混ざってオイルの粘土は変化しないのか?」
「漏れたオイルはどこへ行くのか?」
私の探究心に火がつきました!!
「まずは調査からだな」