オーストラリア 洪水が慈雨?!
「クイーンズランド州を中心に莫大な被害をもたらした洪水が皮肉にも次の収穫期にはオーストラリアに記録的な小麦や綿の収穫をもたらすかもしれない」とブルームバーグが報じている。
オーストラリアは2001年以来、たびたび干ばつにみまわれてきたが、昨年下半期(7~12月)には記録的な降雨量となった。
そのため特にオーストラリア農業の中心で、全国の3分の1以上を生産する東南部の「マレー・ダーリング流域」(the Murray-Darling Basin)のダムはいずれも水を満々とたたえている。
今収穫期には2500~2600万トンの小麦生産があったものと予想されているが、それはまだ干ばつの続く西オーストラリアでの不作を補って余りあるものとなろう。
この予想の改定値は2月15日に、また次収穫期(2011~12年度)の予想値は3月1日に発表される。
昨年、シカゴ商品取引所ではロシアの50年ぶりの大干ばつとオーストラリアの水害を背景に小麦先物は47%上昇した。 また綿花もNYで12月初め、最高値を付けている。
過去に例のない大きな洪水被害のため足元の経済状況は極めて厳しいが、その洪水をもたらすような記録的な降雨が次期には結果として「慈雨」となるかもしれないとは皮肉といえば皮肉なことである。
(出所; ブルームバーグなど)
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