EeePC 901 タッチスクリーン化は危険?(後編)
前編 でご説明したようにタッチスクリーン化したEeePC901ですが・・・
数日は快適に動作しておりましたが、ある日タッチした位置とポインターの
位置に5mm程度の誤差が生じるようになってしまいました。
おまけにタッチスクリーンがなんだかプクプク浮いているような感触が・・・
急遽、分解してタッチスクリーンを確認すると。。
どうやらタッチスクリーンの浮きはこのひびから空気がはいってしまったようです。
誤差についてもこれが原因のようですね!
しかしステーを長穴にして液晶パネルをセットバックしたにもかかわらず
なぜこんな結果に・・・
まずはタッチスクリーンを取り外しベゼルを仮組みして液晶パネルと
ベゼルの隙間を測ってみました!
こんな感じです。明らかに右側の隙間が少ないです。
そして液晶パネルは元々右側に少しずらして取り付けられているようです。
※左側のステーの形状が右側と少し違う
それではどうして右側だけセットバックできないのでしょうか・・・
原因はこれでした!!
なんとヒンジ部分は強度を増すために外装の肉厚がかなりあります。
図解するとこんな感じです。
まとめると液晶パネルは少しだけ右側にずらして取り付けられているので
ヒンジ部分の肉厚なところに液晶パネルが接触している状態だったのです。
見た目では判別できないのですがステーを長穴にしたところで物理的に接触してしまう以上
どうにもすることができません。
加工無しだとタッチスクリーン分の1.2mmの隙間を作るには無理がある
ヒンジの肉厚な部分を削ることも考えましたが・・・
ヒンジ取付部分の強度のことも考え今回は断念しました。
あくまでも私的見解ですが・・・
EeePC901のタッチスクリーン化について長期使用はまず無理と考えられます。
クリアランスがとれずベゼルから圧力が掛かっている以上何らかの拍子で
タッチスクリーンの角にひびが入ります。
http://forum.eeeuser.com/viewtopic.php?id=42369
どうやらタッチスクリーンのみならず無理な圧力と閉じたときの衝撃で液晶パネル
まで破損してしまったようです。
ということで物理的なクリアランスが取れない以上
EeePC901のタッチスクリーン化は
危険です!!
またよくYouTubeでみかけるiPhoneのようにタッチスクリーンを指でなぞって画面を
スライドする機能ですが・・・
あれはタッチスクリーンを導入することによって実現する機能ではなく
Firefoxに Grab and Drag というサードパーティー製のプラグインを導入
して実現する機能だそうです。
IEや他のアプリケーションでは通常通りスライドバーを指でなぞらなくては
いけません。
タッチスクリーンについては皆さんもやってみたい改造の1つかとは思いますが
現状のリスクや使い勝手を考えてみてもEeePC901のタッチスクリーン化は
オススメできません。
以上、残念な報告となってしまいましたが
参考にしていただけると嬉しいです。