布団の干し方のその後 | 岐阜のはずれに家を建てる

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岐阜の工務店エムズアソシエイツで建てる家づくり。

以前、布団の干し方についてあれこれ考えた結果、2階は窓に設置したバーに干す案を採用し、そのためにスカイデッキが消滅したことを書きました。

その後、再検討した結果(ころころ気が変わっただけとも言いますが)、また別の案を採用することになりました。



こちらが以前採用した、窓(正確には窓に隣接した外壁)に設置したバーに布団を干す案です。

エムズさんで採用しているバーは、住宅設備の製造販売で有名なサンワカンパニーの「ホセ」という商品で、ステンレスでできた物干し竿のようなものです。

見た目に丈夫そうですし、長さもそれなりに選べるようなので、当初はこれで十分だと思っていました。

が、この立面図を眺めているうちに、とある疑念が生じてしまいました。


この方法だと、干した布団が、窓や外壁に付いて汚れてしまうのではないか。


掃除をすればよくわかりますが、窓、特に網戸は、見た目よりすごく汚れています。

外壁も同じで、常に外部にさらされている部分というのは、思っている以上に過酷な環境のようで、特に汚れは避けて通れないものです。


立面図を見ている限りでは、バーの竿部分と窓との距離は、せいぜい20㎝くらいしかありません。

僕が使っている煎餅布団ですら、数㎝の厚みはあるので、干している最中に風に吹かれたら(布団が煽られるほどの強風の中で干すかは別として)、確実に窓や外壁に布団が付いてしまうだろうと思いました。

また、布団を干す際にも、バーと外壁との数㎝の間にうまく布団を通す必要があり、失敗すれば、これも外壁などに布団が付いてしまうことになります。

仮に汚れたらシーツを洗えばいいだけなのはわかっていますが、干すたびに汚してしまっていては元も子もなく、汚れるかも知れないという状況下でわざわざ布団を干すのは、あまり気持ちの良いものではありません。


それならバーと外壁との距離を伸ばせば良いと思い「ホセ」のことを調べてみましたが、どうやら一種類しかないようで、奥行の長いタイプがあるとは思えません(僕の調査不足だったらすみません)。

さらに調べてみると、他のメーカーでも似たような商品はあり、特注で奥行の長さを変えられるものもあるようでした。

また、建築業者の中には、自社オリジナルで布団干しバーを作って施工している会社もあり、それらを見るにつけ、やはり布団が外壁などに付くことを心配する施主は多いのではないかと思えました。

実際にネット上では、布団干しバーを使ってみたユーザーの声として、全部ではないものの「布団が外壁に付いて汚れる」という意見は散見されました。

わが家の基本スタンスとしては「できれば汚したくない」ではなく「絶対に汚したくない」なので、もし「ホセ」以外のバーを特注して外壁との距離を伸ばしたとしても、実際に自分の家と布団を使って試してみなければ、安心して採用することはできず、駄目なら駄目でとリスクを負えるほど余裕もありません。

採用するなら絶対に間違いのない方法がいいと思い、色々と考えましたが自分では良いアイデアが出なかったため、例によって佐野さんに相談することにしました。


そして、佐野さんが考えてくださったのが、以下の案です。


思ったより普通でした。

けれども、どうしてこの考えが出なかったのか、自分でも不思議でした。

物干し竿をかける壁付け金物(たぶんロングタイプ)を、2階の窓に取り付けて、布団の重量に耐えられる強度の竿を通しただけのものです。

これなら、設置後でも竿の位置は任意に調節できるので、あらかじめ試し干しをする必要もありませんし、金物同士の間隔を空ければ2枚くらい干せそうです。

竿を2本使えば、布団が屋根に付くことも防げそうですし、より干しやすくなるなど、汎用性も高い気がします。

正直なところ、見た目は「ホセ」よりもかなり悪くなってしまいましたが、実用性をとるならこれしかないと思えました。


竿の位置は「ホセ」よりも遠くなるため、踏み台の高さを調節してもらうことで解決しました。

また、この立面図ができた段階では窓の高さは約130㎝だったのですが、これはスカイデッキを検討していた時の名残であるため、この後に佐野さんに無理を言って、転落防止のために壁を高くして窓を約110㎝に変更してもらいました。

この壁付け金物の案を採用することで、本当に布団が干しやすくなったかどうかはまだわかりませんが、少なくとも、窓や外壁に付いて汚れるリスクはほぼなくなったのではないかと思います。