今日はどんより曇っています。 お天気が良くなるのは昼からっぽい。


お出掛けはやめて、家でゆっくり読書でもしましょうか(^-^) ・・・と、思ってたけど読み終えてしまいました☆




昔、私が小学生の頃、一大ブームを巻き起こした「ノストラダムスの大予言 」(五島勉・著 1974年)を読んで、


「1999年の7月に私は34歳で死ぬんだ。」なんて事を子供心に思ってましたが、44歳の今でも生きてます(^^;




最近は、「マヤ歴からの予言 」や「フォトンベルト説 」などに基づいた「2012年 人類滅亡説」が流行っているようで、


映画「2012 」などの日本公開も間近ですが、ハッキリ言って私はこの手のお祭り騒ぎは嫌いじゃないです(^^ゞ


たぶん子供の時にノストラダムスで盛り上がって、結局まだ生きてる。という経験があるからだと思いますが。




そんな「2012年 人類滅亡説」の根拠とされる一つに、「ホピ族 の予言」も揚げられています。


そう。 私が毎日騒いでいる(笑)Gary & Elsie Yoyokie夫妻の部族です。


実は、この予言も一時期ブームになったらしいのですが、私がちょうど鬱病に罹った頃のようで、


その当時は完全にニュースソースから遠離っていましたから、全く知らなかったんですよね~。


で、最近になってホピ族の事を調べてるうちに、頻繁にこの予言にぶち当たるので、どんな物か読んでみました。


私が選んだのは、2001年に邦訳発行されたこの本です。 曉(あかつき)のブログ-ホピ神との契約


(原題「THE HOPI SURVIVAL KIT」)


翻訳本にありがちな事ですが、最初はちょっとリズムに乗りにくい本です。




伝統派ホピ族の最長老が、ついに創造主との契約「テククワ・イカチ」(TECHQUA IKACHI)を明かす!


  「大地と無心に交わる時、命は無限の収穫を約束する。


  創造主=宇宙の意思が告げている事はシンプルである。

  だが、人々の生活は逆行する方向にばかり進んでいる。


  ホピがその簡素で霊的な生活を頑固に護りつづけるのは、神との契約があったからだ。

  全人類の雛型として、ホピは世界の平和をその一身に背負って生きている。


  そのホピが、もう限界だと考え出している。

  現在の第4の世界は、間もなく終焉をむかえる。 無事に第5の世界へ移行できるだろうか。」


・・・いや~。怪しさ満載だわ(^^;




「テククワ・イカチ(TECHQUA IKACHI)」とは、


アメリカ先住民であるホピ族伝統派が1975~86年にかけて発行したニュースレター全44号です。


「大地と命」「大地と交わり命を祝う」という、Hopi Way of Lifeの真髄を表す言葉でもあります。


アメリカ合衆国政府の物質主義的な圧力にあって、地球に植え付けられた者としての信仰と生き方を


ホピ族のためのみならず、地球と全人類のために譲り渡そうとしなかった闘いの記録です。


そこには、地球の上で生きていくための智恵と、グレイトスピリットから授かった教えが示されており、


同時に、様々な困難な中にあっても決して揺らぐ事のない信念と、この世界をどう捉えるかの視点を


伝えています。




この類の本を読んで、どう感じるかは当人次第です。


ただ、私はこの本の中に、ノストラダムス的胡散臭さと平行して、当たり前の答えを見ました。


物質本位、利益本位、自己本位に回転する高度文明社会とは対照的な生き方。


命の尊厳を中心とする力強い生き方。


煩わしい社会に住む文明人が見失っている、単純さ、心の優しさ、美しさ、誰もが願う平和。


失われゆく自然との深い交わり。


それは、かつて日本人がホピ族と等しく持っていた、しかし今もっとも不足している事なのでした。