このコスティン・コンセプト、実は正式な名前知らないんです。e-bayをあてどなくふらついていたら、なんかどこかで見たことがあるクルマだなぁ……と、これってあの特濃エンスー雑誌「オートジャンブル」の第5号(以下のスペックなど、同雑誌同号を参考にしています)でフランク・コスティンの遺志を継ぐクルマとして紹介されていたやつじゃん!掲載時点では、名前も決定しておらず(「コスティン・コンセプト」はe-bay出品時の名前)、資金不足のため出資者を求む、といった内容でまとめられていましたが、ワンオフの試作車が放出されている時点で、やはり計画は潰えたと判断するべきなのでしょうか……このまま見送るには残念なクルマなのですが……。で、このクルマ、フランク・コスティンの信奉者であったサイモン・ギャレットが彼の遺志を継いで'95年に発表したクルマです。ボディデザインは日本人の山本洋介氏とビル・バランクで、 往年のコスティン・ネイザンとは違い鋼管スペースフレームをメインフレームとし、2500ミリというゆったりとした軸距(MGFより10センチ以上長いです)の中、ミッドにKシリーズユニットを積みます。ボディは例に漏れずFRPですが、ドアなどを持たないシンプルな設計のせいか車重はわずか520キロしかないというからちょっとドキドキしますね。加えてユニークなのはリアの懸架形式で、ミッドシップにもかかわらずド・ディオンチューブを持つところです(ちょっとホンダ・アクティを思い出しちゃいました)。それにしてもこの計画、もう復活しないのでしょうか……返す返すも残念です。