日曜日に伊藤さんと釣りをご一緒出来るかもしれなかったので、それはとてもとても楽しみなのだけれど、そうなると今週はウナギ釣りはちょっと無理そうだ。
でも私はどうしてもウナギに会いたかった。
土曜日は用事がある。そこで、金曜日の夕方から仕事を早く切り上げて長良川へ向かうことにした。
いくら仕事が暇だったとはいえ、ついに仕事にまで影響を及ぼしてしまったぜ。これでまた一歩釣りバカに近づいちまったな…。 嫁さんには 「ごめん。娯楽的事由によって帰宅が遅くなります」とだけメールした。反応はそんなにお怒りではなかったっぽい。
ともあれ、午後5時に釣り場へ着く。仕事着のまま来たので何とも変な感じだ。
風がかなり強かった。
これではペットボトリングには適さないが、どのみち今日は竿で普通にぶっ込んでみるつもりだ。
捨石突堤の先端に釣り座を構える。満潮時(午後10時13分)には水中へ沈んでしまうが、まぁそこまで長居するつもりはないし、大丈夫だろう。
買ったばかりの投げ竿(ランドサーフT 30-425・J)もぶっ込んでみよう。
さて、どんな調子かな…キャスト!
・・・ぽちゃん。
あまり飛ばない。
その後も何度か練習したが、最後まで望んだ通りにまっすぐ遠くまで飛ぶことはなかった。振り切れてない、というやつかな。まぁ無理にぶん投げていきなり壊しても嫌だし、少しずつ慣らしていこうか。
午後6時半。アタリなし。
うーん…。平日だしそこそこの魚のヒットがあればいつでも帰るつもりだが(まぁ半分嘘で、その後少なくとも30分くらいは時合を考慮して粘りたくなるだろうけど)、手ぶらでノコノコ家へ帰るのはつらい。ただ予想よりだいぶ潮が上がる速度が早く、突堤にもいられなくなってきた。しょうがないので移動。
台船からやや北側の堤防の上まで80mほど歩いて移動する。
無駄に荷物が多いので、えらいこっちゃね。
風はだいぶ収まってきた。竿は3本。ときどき仕掛けを回収して餌の状態を確認するのが定石なのだが、私の腕の悪さもあるだろうが、2,3回も回収すると餌のカメジャコはボロボロになって姿を消したり、僅かな肉片だけになっている。明らかに魚ではなく私のキャストと回収によるものだ。おかげで太平堂さんで購入した15匹のカメジャコ(中)も残り5匹ほどになってしまった。だから、といっていいのか、ウナギのぶっ込み釣りにおいて頻繁に仕掛けを回収・確認することが無意味なような気がしてきたからか、なるべく放っておくことにした。
そうなると、本当にすることがなくなる。風も弱まってきていたので、戯れにペットボトル1号を参戦させることにした。1本だけ、足元にぼちゃんとね。
台船の向こう側に釣りをされている方がいらっしゃる。2人組かな? 近づいてまでは見なかったが、おそらくウナギ釣りだ。どうもやっぱり足元というよりはいくらか投げているようだ。
というか、ポイント的にも長良川のウナギ釣りで私が一番参考にさせて頂いたH氏か、その関係者の方なような気がする。でもブログで拝見したご様相とはちょっと違うみたいだし、実際声を張らずに話せる距離まで行くとなると橋を渡ったりと結構距離があった。わざわざ自分から歩いて行って「ブログ見てますよ~」 「参考にさせて頂いてます♪」以上の話題も思いつかなかったし、何よりもそれほどすることがないとはいえ、3本の竿(+1)に常に気を配っていたかったので、そこから離れられなかった(人違いかもしれんし)。
午後8時。
・・・釣れん。え、どうすんのこれ? もう諦めて帰った方がいいんじゃない?
いやウナギはまだ釣れるかもしれないけど、家庭内バランス的にさ。
そもそもあんた仕事を早く切り上げてまで、何してるの?
この時間ってことは、もう子供のご飯も風呂に入れるのも完全に嫁さん任せになるわけだよね?
などと例によって、いつもの自己嫌悪がふわっと柔らかく肩を撫でるが、そのままにしておく。
3匹も釣れれば一発逆転なんだけど、まぁそれはないだろうな。
せめて1匹…。
寒いな。近頃の名古屋では夜寝る時もそこそこ暑く、寝苦しさを感じることも珍しくないが、やはり川の側ともなると案外寒い。車まで上着を取りに行くほどではないが、まくっていた袖を下ろして腕を組む。
はー、あったけぇ。
| (←ペットボトル)
_ バタムッ
!?
ちょ、これは来たわ。風もほぼなし。水面を流れるゴミでもなし。確実に魚が、しかもおそらく感覚的にウナギがかかってる!
巻き巻き。うん、やっぱりウナギだ。たまんねぇなぁこの感触!
よし、ラインが絡んだりする前にハリスを切ってやろう。と、するも針が外れてウナギが地面へ落ちる。川までは2mほど距離があるので慌てはしないが、それでもやっぱり焦る。なんとかキャッチしてクーラーボックスにイーーーン。
よっしゃあああああ!!!!
また勝ってしまった。
にしてもまた足元かぁ。これで私個人の戦績では2匹中2匹が足元で釣れたわけだ。まだまだ母数が少なすぎるが、それならやっぱりボトリングメインとして作戦立てても構わないかもなー。
その後ちょろっと釣りを続けてから帰宅する。
今回は巻きで、実食編まで続きます。
当日の夜は鶏肉を食べちゃった方が良さそうだったのと、帰宅が遅くなったためそこから更に捌いて焼いてとなるとかなり時間が遅くなりそうだったため、翌日の昼に調理することにした。
翌朝ウナギの様子を確認すると、元気がない。
今回は釣り上げる際にもあまりダメージを負わせなかったし、クーラーボックスの小窓を空けて空気が入るようにして、ウナギが体半分水道水に浸かるような具合で保管していた。まぁウナギは元来頑丈な生物だ。元気がないように見えるのは、きっと単に休止モードに入っているだけで、もし掴んだりすればバシャバシャと跳ね回ってくれることだろう。
お昼。よし、そろそろ捌くか。
死んでいた。
・・・やっぱり水にいれてブクブクした方がいいのかな、持ってないけど。
嫁さんは「暑かったんじゃないの?」的なことを言っていた。ふむ、そうかも。
まだギリギリ僅かに尻尾が動いているような気がするので、急いで調理する。
サイズはちっちゃいかなー。もしかしてリリースサイズ?
と、心配したが、何のことはない。前回とほぼ同じだった。
前回に比べて少しだけ痩せてはいたかも。
52.5cm
ウナギに狙いを絞ったので、ウナギ専用まな板というかただの木板と、百均で千枚通しを買ってきておいた。包丁もキンキンに研いである。捌く動画もたくさん見てきた。これで準備は万端だ。行くぜ!
はい、意気消沈。
ノーコメント。
まぁ上手く出来たときだけ「どんなもんだい!」とアップするのも私の流儀に反するのでね。
ウナギを死なせてしまったことも含め、今の私のウナギ力はこんなものです。
それはしょうがないです。ここから向上していくわけです。
・・・ウナギ包丁は無理にせよ、カッターナイフの方が良い説もあるので、次回はそれでやってみよっかな。
あんなボロッボロなウナギさんですが、タレを塗りながらフィッシュロースターで焼くと、なかなか香ばしくていい匂いがしてくるじゃありませんか。
それを刻んで、お茶漬けの上に乗せます。
あら、だいぶ持ち直したね。
味はそれなりに美味しい。私は気にならないレベルだけど、嫁さんはちょっとだけ生臭いと言ってた。
やはり、保管方法・捌き方・焼き方等まだまだ道のりは長そうだ。
釣行日 6.10
場所 長良川
釣果 ウナギ 1匹
反省点 ポイントの吟味、ウナギの調理(特に捌き方)の練習