SⅧ【今姫君】如何なる蕾も花開く道程を愛せ 結実を悦べ誰ニモ褒メラレズ雨ニモ雪ニモ負ケズ華よ今姫君と逢ふ光彩を放て粋に大地を枯れんに咲け 万物の由緒を尋ねろ事はゆゑがある 末を観て気付く虫螻ト卑シメテ今日ヲ生キ明日ヲ願フ蝶よ今姫君と争ふきりきり舞雅に大空は吹き舞ふ公達ハ想ヒ焦ガレ月光ニ魅セラレ翁よかぐや姫月の前の灯天地に今姫君ここに在り.