鳩山内閣は10日、民主党の枝野幸男・元政調会長(45)を行政刷新相に起用することを持ち回り閣議で決定した。

 枝野氏は皇居での認証式の後、就任後初の記者会見を行い、「できるだけ早く事業仕分けの第2弾を実施したい」と述べ、2010年度予算成立後の4月にも、政府関連の公益法人などの事業を対象に税金の無駄を洗い出す「事業仕分け」を実施する考えを表明した。

 枝野氏の起用は、首相が自ら決断した。

 「国民に『民主党らしさが戻ってきたな』という姿を見せていきたい」

 首相は10日夜、首相官邸で記者団にこう語った。

 枝野氏は昨年、10年度予算の概算要求の事業仕分けの統括役を務めた。首相としては、鳩山政権発足後の取り組みで評判がよかった事業仕分けを再び行うことで、国民の支持を取り戻したい考えだ。

 首相の語る「民主党らしさ」には、もう一つの意味があるという見方も出ている。

 枝野氏は、首相や菅財務相、仙谷国家戦略相、前原国土交通相とともに、「オリジナル民主党」と呼ばれる旧民主党が1996年に結党した時からのメンバーだ。2003年の民主・自由両党の合併で合流した小沢氏らとは、「体質の差」を指摘する声が強かった。

 枝野氏の入閣で、仙谷氏ら「非小沢」系の存在感が閣内で一気に増すのは確実だ。首相にとっては、小沢氏と距離を置く枝野氏の起用で、「小沢依存」を脱却し、首相が指導力を発揮した、と印象づけられるという計算もあったようだ。

 首相は8日、首相官邸を訪ねた小沢氏に直接、枝野氏起用の了解を求め、「まったく異存はない」という言質をとった。

 10日午前、枝野氏に辞令を交付した首相は早速、インターネットの投稿・閲覧サイト「ツイッター」に、「彼の力も借り、『行政の大掃除』を進めてまいります」と書き込んだ。昼には、仙谷、枝野両氏と首相官邸で昼食を共にし、歓迎の気持ちを表した。

 記者団が10日夜、首相官邸で、「枝野氏は小沢氏と距離があるが」と尋ねると、首相は自信たっぷりにこう語った。

 「小沢幹事長の距離とか、そういう話は、私には一切関係ありません」

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