朝日新聞に「いま先生は」というシリーズがスタートした。
第1回は、新人教師の自殺。
定時制高校に赴任した新採のときを思い出した。
周りの先生に助けられ…。
一番の思い出は、午後10時に緊急の家庭訪問。
その生徒が「学校を辞める」と言い出して。
2時間ほど掛けて親と本人と3人で話した。
進級は難しい状況。
辞めるという結論でも、ちゃんと道筋を付けてやりたかった。
日付が変わる頃に学校に戻った。
生指主任、学年主任等、何人かの先生が、残って見えていた。
緊張の糸がほどけていったのを覚えている。
この小学校。教師を育てる体制ができていたんだろうか。
小規模の学校でなければ、一つの学年、複数のクラス担任がいる。
別に学年主任がいるケースも多い。
「一つのクラスを一人の担任が見る」ではなく、「学年に携わる先生全員で、学年全体を見る」
これが基本だと教わった。
「自分のクラスのことで精一杯」だったのだろうか。
例え、新採の先生であっても、教師は一人前に見られてしまう。
それが怖い。
授業も一人前にできないと。教材研究もしっかりしないと。
孤独感が襲ってくる。その中で、一筋の光があれば、大きく変わる。
「誰も助けてくれない」
もがき苦しむ中で、自分一人で悩んでしまって…。
25年たった私。それこそ
「誰も助けてくれない」
そんな仕事を、今、しています。
こんな孤独感。
家族もわからない。
みんな、勝手なんです。
「たいへんですね」といいつつも、「これはちゃんとおねがいしますね」。
自分に関することは、ちゃんとやってほしいんです。
みんな、みんな。