TOB実施を発表。このまま止めては世間を騒がせただけになってしまう状況でした。相手の同意がなくともやるしかない、という心境だったかもしれません。
しかし。予定株数は既に保有している分を含めて過半数に達する株数。これに達しない場合は実施しない、とのこと。
そうすると いかなかった場合は何もなし。それでも何もせずに、騒がせただけで引いたというそしりは受けずに済みます。やるだけはやった、と言える。
現実にはTOBで過半数は難しいでしょう。三菱商事、銀行、保険会社、地元新潟の企業、従業員・OB・家族など、応じない株主もかなりいるはず。機関投資家、個人投資家が全部応じても・・・
仮に成立してしまっても、この状況ではそうとうなしこりが。 ということで、ここはTOBをやって不成立、双方面目を保って第一幕の終了ではないかな。
しかし北越経営陣も 今後の企業価値向上が厳しく問われます。 三菱商事・三菱製紙を含めた第三極作りを速やかに推進して株価を上げて欲しいものです。
王子はやや 急ぎすぎたか・・・