王子製紙の北越製紙に対するTOB、どうも実行されない雰囲気か


たとえ三菱商事が増資引き受けを撤回して、TOBを実施しても、北越経営陣が最後まで反対姿勢であれば、TOBで過半数を取れても、その後の経営には大きなしこりが残るでしょう。


結局、三菱が降りて、北越の経営陣もTOB了承の上、でないとこのTOBは実行されないのでしょう。

その意味では TOBが実行される時点では 敵対的ではなくなっているということ。


規模も大きく、きちんと経営している会社に対しての 敵対的なTOB,というのは、成立の見込みは非常に薄いのでしょう。

これまでの王子製紙のM&A(過去の合併)は、トップ同士の交渉で合意ができ、実行されてきました。しかし今回は、トップ同士の話し合いで合意できませんでした。そこで王子はTOBも辞さず、と発表し揺さぶりをかけ、北越株主や世論が三菱と北越経営陣にプレッシャーを与えることを期待したと思います。

しかし三菱が譲らずで、北越経営陣も強気を崩さず、ということで、どうも難しい様子。

このまま流れると、条件付TOBをアナウンスした王子が非難される状況になるかも。

ここはひとつ TOBを実施して、一般株主に賛否を問う。これで以下の機関投資家がかなり応じて1/3でも取れれば、再度大株主として 北越/三菱と交渉する、ということでどうでしょうか。


日本マスター信託口 1,386 (8.4)
日本トラスティ信託口 1,371 (8.3)
日本興亜損害保険 599 (3.6)
日本トラスティ信託口(王子紙) 561 (3.4)
みずほコーポ銀行 469 (2.8)
第四銀行 421 (2.5)
北越銀行 421 (2.5)
日本トラスティ信託口4 366 (2.2)
チェース(ロンドン)SLオムニバス・アカウント 343 (2.0)
農林中央金庫 295 (1.7)