movie memo

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映画の感想をメモ代わりに書いていく予定。
映画は好きだけど、マニアとかいえるほどではないです。

最近見た映画から、前に見た映画を思い出しながら書くこともあるかもです。
ストーリーは割愛してます。

見る映画・DVDの参考にしていただければ幸いです。

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突然ですが、別のブログにお引越ししました。



よろしくお願いします!
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ナチス政権下のフランスでおこった悲劇と、現代でその悲劇を追う女性ジャーナリスト・ジュリアの2つの物語を描く。
いわゆるホロコーストを描いているのですが、これまでのそれらの映画とはまた違った描き方で、ホロコーストの映画が苦手な方でも見やすいと思います。

フランスに住むユダヤ人の少女・サラは、ある日フランス警察により家族と共に逮捕されます。
このとき、弟を助けるために、弟を家の納戸に隠し鍵をかけます。
当然すぐに家にかれると思っていたサラですが、彼女と家族は強制収容所へ。
その後、どうにかして家に戻るサラですが…。

かなり序盤から涙。
前半のクライマックスでは、声を上げて泣きました。

う~ん、なんか、どう感想を書いていいか分からない。
ただ、「戦争ってなんのためにするの?」という思いを改めて強くしました。
陳腐な言葉ですが、それしか今は出てきません。

ナチスではなく、フランスの警察によるユダヤ人一斉検挙。
ナチスだけではなく、フランス人も同じ罪を犯していた。
劇中、ジュリアは当時のこと知る老人に話を聞きます。
その老人を責めるような質問をするジュリアですが、老人は「今ならなんとでもいえる。その当時は、ユダヤ人の悪い噂しか聞かなかった」と答えます。
また、ジュリアの職場の後輩は、戦後約50年経ってフランス政府の罪を認めたシラク大統領の言葉を「上辺だけ」と批判しますが、「あなたならそのときどうした?」と問われると、「イラクの爆撃を見るみたいに、テレビで見てた」と答えます。
多分、私も同じです。多くの人が、傍観者にしかなれないのではないかと思います。

戦争中の一般市民に罪がないといば嘘になるけど、そのときはそれが正しいとみんな思っている。
間違っていると思っていても、それを言えば自分の身が危ない。
だから傍観者になる。
しかし、収容所の兵隊の1人は、サラにリンゴを与え、そして逃げるのを手助けします。
自分の手にけがを負い、仲間に見つかれば自分の身が危なくなる危険を冒しながら。
フランス人の夫婦は、こちらも危険を冒しながらサラを救おうとします。
傍観者にならない道を選んだ人たちがいたから、救われた人たちがいる。

あ~、なんかうまくまとまらんですね。
そろそろ終わろう。

タイトルにも書きましたが、自分たちの見たくない過去を知り、それを今、そして未来につなげていく義務が私たちにはあると痛感しました。
こんなことがあったなんて知らなかったし、見ていてつらかったけど、見てよかったと思う。
過去の出来事を知ったジュリアは、自分の知ったことを未来につなげていこうとします。
そして、自分の過去を知らずに生きてきた男性は、ジュリアに「ありがとう」といいます。
全編悲しい空気が漂う映画ですが、この結末に一筋の光が見えた気がしました。

とても重たいテーマですが、多くの謎が次々と提示されていくミステリータッチの物語なので、退屈せずに見れる映画だと思います。
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試写会で鑑賞してきました。
見る前は、動物を使ったお涙ちょうだい映画、動物がかわいいだけの映画かな~と、正直思ってました。
でも、全然違った。
殺処分という、目を背けたくなる現実を真正面から描いた作品でした。

冒頭、今回の真の主人公であるひまわりの生い立ちが描かれます。
もう、ここから涙腺崩壊気味。
愛情深い老夫婦に育てられながらも、おばあちゃんが亡くなり、おじいちゃんは老人ホームに入ることに。
おじいちゃんの、「あいつを頼む」という願いもむなしく、野犬になってしまう。
そこから人間にひどい扱いを受け(ときには優しく接されることもあったけど)人間=怖い存在になってしまう。

堺正人さん演じる保健所職員は、1匹でも多くの犬を救いたいと奔走しているが、すべての犬を救うことはできない。
娘に仕事のことを話すシーンはつらいし、娘が拒否反応を示すのも分かる。
自分の父親が、動物たちを殺している…そんな現実、小学生で、しかも犬が大好きだったら、受け入れられないでしょう。
そんな娘とある約束をし、それを果たそうと決意する堺さんの演技はもちろんですが、父親にお願いする娘役の女の子が素晴らしい。

殺処分を実行するシーンは、ちょっと直視はできなかった。
あれを実際に行っている人たちは毎日どんな気持ちなんだろう…。
自分には絶対にできないと思ってしまいました。

とても重たいテーマですが、合間合間にコミカルなシーンもあって疲れません。
特に、堺さんの後輩職員を演じたオードリーの若林さんがよかった。
仕事にやる気は全くなく、軟弱者。
でも憎めない。
彼のシーンは笑えるものが多く、しかも演技もよかったです。

堺さんの幼馴染の獣医役の中谷美紀さんもよかったですが、なんかもったいないというか、もっと別の人でもよかったかなぁという印象。
いつも通りお美しかったです。

ラストはできすぎな感じもしましたが、やっぱり涙出ます。
堺さんの演技、本当に素晴らしい…。
殺処分という悲しくつらい現実を知り、考えるためにも、1人でも多くの方に見ていただきたいです。
テーマは重いですが作品自体は重苦しいというものでもないので、誰にでもおすすめできる作品です。