シャークトパス VS 狼鯨 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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ツッコミは無用(笑)。ぶっ飛んだモンスター達の大バトル!!


2016年1月5日公開
監督:ケビン・オニール
出演:キャスパー・バン・ディーン
キャサリン・オクセンバーグ 他


【賛否両論チェック】
賛:所狭しと大暴れするシャークトパスと狼鯨が痛快。前作から続くお約束のシーンや、愛嬌ある狼鯨のシーン等、コミカルな描写も満載。
否:フルCGによる怪物同士の戦いは、どうしても好き嫌いが分かれる。終わり方もかなり強引。


ラブシーン・・・少しだけあり
グロシーン・・・メッチャあり
アクションシーン・・・あり
怖シーン・・・急に驚かせるシーンがあり



 あの最凶のモンスター、3たび登場です。今度はシャチと狼をかけ合わせた怪物と、死闘を繰り広げます。


 今回の舞台はドミニカ共和国。主人公は、しがない船乗り・レイ。いつも飲んだくれているレイを尻目に、相棒のパブロは、レイの持つ小舟を、半ば強引に葬儀用に貸し出してしまいます。式の最中に目が覚め、不機嫌なレイでしたが、いざ葬儀が佳境にさしかかったまさにその時、船体に“何か”が体当たりをしてきます。慌てる人々の前に、すぐにその“何か”が姿を現しますが、なんとそれは、巨大なサメの頭にタコの足を持つ怪物“シャークトパス”でした。喪主である故人の妻は海に落ち、なすすべもなくシャークトパスの餌食となってしまいます。その後レイは何故か、留置場に入れられることに。「タコの足が生えたサメ」の話をしても、腐れ縁の女性警官・ニーナを始め、誰にも信じてもらえないのでした。


 その頃、同じドミニカ共和国には、かつて大リーグで活躍した野球選手・ローサが帰国していました。選手としてのピークを過ぎた彼が訪れたのは、マッドサイエンティストのラインハルト博士の研究所。ラインハルトはそこで、様々な生物の遺伝子をかけ合わせ、改良する研究を進めているのでした。しかしそんな彼女の研究に、選手としての若返りを期待していたローサは失望し、その場を後にします。その日の夜、ローサは地元のバーを訪れますが、ナンパをしても若い女性達は彼のことを知らず、バーの店主からは
「負け犬は出ていきな!!」
と追い出される始末。その扱いに愛想を尽かしたローサは、彼らを見返すために、ラインハルトの実験の被験者となることを決めるのでした。


 同じ頃、ニーナも海岸でシャークトパスと遭遇。彼女の目の前で、2名の女性が犠牲となってしまいます。一方のレイはというと、地元のブードゥー教の首長、フランソワ・タイニーが保釈金を用意してくれたため、保釈されていました。ところが、見返りにタイニーが要求したのは、なんと「シャークトパスの心臓」。断ることも出来ず、レイは渋々これを引き受けるのでした。その頃、ラインハルトの研究も佳境にさしかかっていましたが、ローサには既に人間としての面影はなく、鯨の頭と狼の体を持つ、恐ろしい生き物へと変貌を遂げているのでした・・・。


 ことこの映画に関しては、ツッコミは無用です(笑)。荒唐無稽な巨大モンスター達が、スクリーン狭しと大暴れする姿が、フルCGで描かれていきます。


 そして今回は、元々は人間だったローサが、遺伝子操作によって恐怖の〝狼鯨”へと変わってしまいます。次第に成長していく姿はかなりグロテスクではありますが、時折見せる犬のような愛嬌に、思わず可愛くも見えてしまうから不思議です(笑)。


 ただ欲を言えば、終わり方がかなり強引で、急に終わってしまった感は否めません。良くも悪くも、世界観が好きな方向けの作品といえそうです。



【ワンチャン・ポイント】
※今回はお休みです。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>