52ヘルツ 届いた声たち | FLY HIGH

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登ることは生きること。後悔をしない毎日を。

403.notfoundを再訪した。


疲れていたこともあり、

初めてコミュニティバスに乗った。

ほんとに坂の多い町だと思う。


2度目でも、いいお店だなっておもう。



とりあえず明日締め切りの記事の骨組みを作って、
そら豆の冷製スープとパンをいただく。
とてもとても美味しくて染み渡る。

本を読みふけっているとこに、
苺と大納言のタルト。コーヒーも勿論つけて。


記事を書くつもりできたのに、
本棚に『52ヘルツのクジラたち』を見つけてしまった。
気になっていた本だ。

なんとか滞在中に読み切ったけれど、
物語の中にスムーズに引き込まれ、
時に共感し、涙がボロボロとでてしまった。

キナコの人生の過去に、
とある人の人生の過去を重ね、
私はあの人の52ヘルツの声が聞こえたんだよな、と思った。

それはもう過去のことなんだけれど、
自分が心動かされたものがあったときに、
ふと思い出すことがある。

きっとあの人なら言外の感情の機微まで、
わかりあえるし、きっと同じように感じる。
そんなふうに本や映画を通して通じ合える人とはもう出逢えない。

それが失われてしまったのは
弱かった自分のせいなんだけれども。


そして、
キナコの人生のこれからに、
自分の人生のこれからを重ねた。

村中のような人に出逢えたらいいなと
年甲斐もなく思う。

結局色んなことに疲れて、
色んなことに落胆したときに、
自分がすくい上げてもらえるのは、
まっすぐで裏表がなくて、
ちょっとお馬鹿なキャラの人なんじゃないかなって思うし、
私はそういう人にまっすぐに向かい合って
シンプルに助け合って生きてみたい。

人生、色んなこと間違えて、疲れて、
もうこのまま消えたいとか思ってても、
止まることなく流れる時間の中で、
沢山の人に支えられて、
笑顔を取り戻せてきたような気がする。

これまで私が間違ってきて、
傷つけたり迷惑をかけてしまった人たちには、
ほんとに心から謝りたい。

そしてこれからはその気持ちを背負って、
前に歩いていきたい。