アセンションでひっくり返ったバシャールの予言 | 猛毒注意!~スピリチュアル・引き寄せの法則 悪用批判ブログ~

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今回取り上げるのは、バシャール(ダリル・アンカ)です。チャネリングに興味を持ったことのある方にはお馴染みだと思います。
まずは以下の動画をご覧ください。

バシャール~「今、地球人は・・・」2009.9


挙動不審なアロハオヤジが興奮気味に大演説しているだけの動画に見えますが、これが噂のワクワク教祖バシャールです。
正確にはエササニ星人バシャールをチャネルしたダリル・アンカ氏です。

いつの間にやらアセンション商法に便乗しているバシャール。
とは言え安全策なのか、アセンションの日を境に宇宙人が降り立ってくるわけではなと主張しています。
地球文明と他の文明との関わり方が変わり始めるとか・・・
そして2015年~2017年の間に初めて地球文明は宇宙文明の存在を知ることになるのだそうです。
個人や少数グループでのコンタクトも同時期に始まり、2025年~2033年に正式なファーストコンタクト。
エササニ軍が3番目で、その後も別の文明が数十年単位で侵略に来るらしいw
2037年~2050年に地球が天体コミュニティに加入。
以上がバシャールの言うアセンションです。

五次元やら日本水没やら騒いでいるアセンションと比べて、まだ数年は今の商売を続けられそうだと見込んでいるのでしょうかね。

ところで、このバシャールことダリル・アンカ大先生、昔語っていたことと内容が大分異なってきています。
私の手元には『バシャール』(Voice出版 1987年12月初版発行)というハードカバーの本があります。
この中には1987年に日本国内で開催したチャネリングセッションを複数収められているのですが、それらの内容と今回の動画との間に大きな矛盾があります。

この書の中で頻繁に見られるのが『30年以内に人類全てがポジティブな方向にシフトする』というものだったり、『30年以内にファーストコンタクトをする』といった時期を特定した表現です。
とくに86ページでは未知との遭遇的なコンタクトを認めており、119ページ・153ページでは地球外文明が自由に行き来し、個人との交流も発生するとしており、いずれも30年以内としています。
さらに218ページでは『長くても30年後には顔を突き合わせて仕事をするようになる』と断言。
259ページでは30~40年後には宗教というものが完全に消え去る。
278ページでは20~30年すると、その後は何千年も平和に過ごせるようになる。
162ページでは20~30年で通貨が別の交換媒体に置き換わる。
170ページでは10年程度で人類が宇宙文明の存在を知ることになる。
198ページでは10年程度で人類がテレパシーを使うようになる。

今年は2012年なので、まだ1987年から25年目ですが・・・現時点で10~20年の間に起きるはずだったことは何もありませんよね。
宗教が消えるなんて大それたこともありえませんし、通貨が別のものになるなどということもありません。
今から5年後には宇宙人と顔を突き合わせているはずなのですが、その前触れとなる出来事もありません。
せいぜい『ふるやの森』が騒いでいる程度です・・・。

本書の中でバシャール大先生が語っている内容のとおりに事が進んでいれば
今頃は地球人はテレパシーを使っていて、宇宙人の存在も一般に認知され、正式なコンタクトも始まりそうな頃なんですけれどね・・・現状とはまったく違いますね。
当時はここまで商売続けられるとは思わなかったのでしょう。
仕舞いには常套句ともいえる言い訳『これらは現時点で読み取れる未来であり、今後の地球の状況に応じて変化する』が飛び出しそうですね。

ところで冒頭に掲載した動画で、明らかにアセンションを意識していますが、1987年のセッションではアセンションには全く触れていません。
アセンションはマヤ暦基づいたもので1987年の時点でこの件を話題に持ち出しても何ら問題はないしものです。
しかし、それを話題にもしなかった。
それどころか、1987年に語っていた内容をアセンションに合わせて大幅変更してしまった。
つまり人類が宇宙文明の存在を知ることになる時期が1990年代後半から2015年~2017年に変更され
ファーストコンタクトも2017年までのはずが2025年~2033年に大幅延期・・・。

要するに1987年の予言的な発言は嘘っぱちだったということです。

過去の予言の延命とアセンション便乗商法としか考えようがありませんね。
呆れたもんです。


ところで、日本人でもバシャールをチャネルしていると自負している方がいますが、経営している会社の財政事情が厳しいみたいですね。
バシャール理論が正しければ、ワクワクしてれば懐もウハウハのはずなのですが・・・。