大阪府B様はいつの頃からから耳の不調を感じていらっしゃいました。念のため耳鼻科を受診すると、原因不明で聴力が落ちてきており、手の施しようがないので様子を見ましょうと言われました。日常生活に支障はありませんが、これ以上症状が進行しないことを希望されているという状況です。ヒプノセラピーの手法の一つ、ソマティック・ヒーリング（体細胞ヒーリング）は医療行為ではありませんが、潜在意識の中に入り、そこから症状の原因となった「心」や「感情」にアクセスすることによって、自ら「心の自然治癒力を高めるエネルギーや体験」に出逢う旅をされることになります。
さて、セラピストの誘導により潜在意識の深いところから“耳の症状”にアクセスされました。そこは硬くないレンガでできた家の中でした。そこにいると、何か懐かしい感じがしました。クモの巣が少し張っていたり、枯葉が床に散らばっていたりしましたが、イヤな感じがするというものではありませんでした。重そうな木でできたテーブルの上には色とりどりの瓶が並んでいて、中には何かが入っていたり、入っていなかったりしました。その瓶たちを触りませんでしたが、もし触ったなら音がするだろうということが、なぜかわかりました。本棚にはたくさんの本が並んでいて、赤や青の古い背表紙が目に入りました。その場所は、以前来たことがあるような、覚えがあるような場所でした。
部屋の中で “小さな存在” がピュンピュンと動いているのに気が付きました。小人かな？小さな子どもかな？その姿をよく見ようとしても、素早くひざの後ろに隠れてしまって、よく見ることができないのでした。それは金髪の女の子で、表情は影になって、よく見ることができませんでした。
「なんでここにいるの？」女の子にきいてみました。「話したくない。言っても解らないから。私はあなたが怖いの。理解できないの。話が古すぎて、話をするとバランスが崩れそうなの。あなたは考えすぎなの。全てにおいて考えすぎるの。そしてね、わたしはそれが悲しいの・・・。別の話をしましょう。」
女の子は話を変えました。（つづく）
～ソマティック・ヒーリングはヒプノセラピーの手法の一つです～
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珊瑚
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