「日本橋からイスタンブールまでバスで行くんだけど一緒に行かないかい?・・・・自腹になっちゃうけど。」
行き着けの沖縄料理屋で知り合った、旅行作家下川裕治さんからいきなり誘われ即効承諾、、、、。
旅の過去ログはこちらから↓ほぼ、バスでの電波少年的なこの企画。数え切れない程のバスを乗り継ぐ結構壮絶な体験でした。
今回は下川さんの了解のもと、僕なりの文章をブログに書かせて頂きます。
この旅の前から続くブログですので、他の内容を扱ったりもしていますが、沖縄や屋久島に興味がある方や、B級グルメが好きな方は是非他のカテゴリのページも読んでいってください♪
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瀋陽散策~小姐チェック♪
瀋陽に到着し、北京行きのバス乗り場を探して歩く。歩く。
瀋陽市の人口は約750万人。
日本で言うと愛知県の人口とほぼ同じ。
はっきり言って日本人目線で見たら異常です。こんなマイナーな地方都市でも日本の大都市より人がいる。
スケールが違うって言うか、こんぐらいの都市が中国の地図上に無数にあるわけで、500万人の都市が100個あっても5億人なんだね。その倍でも10億か、、、、、。
13億人って言う人口の多さはやはり凄い。
そりゃ、人権無視した厳しい法律でもないとまとめられないのかなとも思う。
一時期、中国国内からHotmailが送受信できないと言った事件があったけど、国内の不利益な情報が外国に漏れない様にHotmailを使えなくしたと言う噂で皆が納得した事があったなぁ。
立ち並ぶビルに圧倒され、マクドナルドにおののく僕は完全におのぼりさん状態。
そして、この瀋陽では女性の記憶ばかりが印象に残ってる。
1,ちゃっかりおばちゃん
北京までの夜行バス売り場を見つけて購入したら、それまでずっと後を付けてきただけのおばさんが窓口に何か言いマージンをちゃっかり受け取ってた。
ちゃっかりってこのことだ、多分。
2,顔だけ`日焼けクリーム`を塗って首から下は真っ白の逆舞妓はんを数人発見。
昔、週刊少年ジャンプとか通販で売ってた、塗った部分が小麦色になるクリームを使っているみたい。
中国の東北地方の知人に聞いたら数年前から流行っているらしい。
日本では今は、もっと高級なものが売られていて芸能人とかが使用しているけども、あのいかにも「クリーム塗ってます」って感じの安っぽさはマヂで笑えた。その場で写真を撮らなかったことを後悔。
3,SIMカードの売り子さん。
首からポンチョのように段ボールをぶら下げてそこにSIMカードを並べて売っている売り子さんから買った。
歌舞伎町のピンサロの看板ぶら下げている人みたい、、、。
50元か100元のプリペイドが付いたSIMカードを購入し、頼んでないのにそれを携帯に差して電話してピポパとボタンを押して使えるようにしてくれた。その手数料として1元をくれないか?と頼んできた売り娘さん。
彼女の言うとおりに1元のサービス料を払ったが、思い返してみるとそのSIMカードの代金に利益は含まれていたと思う。
この人は普段から外で仕事しているのだろう、自然に日焼けしてた。
4,女の子が泣いてばかりいるマクドナルド
ファストフードって言うより、デートなりを楽しむおされスポットってな感じのマクドナルド。
だけど、そのマクドナルドで印象に残ったのは3人の泣いた娘っ子。
一人目は恋人同士のケンカの様子で彼氏らしき男に泣きながら詰め寄っている、、、が、男はずっと口をきかず目も合わせない。
『あれは男が他にも女がいて、女が『浮気しているでしょ?と詰め寄っているけど実は自分が本命ではなくて浮気相手だったってよくあるパターンだな』と判断。
二人目は母娘らしき二人組の娘さんで、お母さんらしき人に思いっきり怒られているのだが、目が『ババァそれ以上言ったら青竜刀で真っ二つにするぞ』ってなくらいに睨み付けているた。
三人目は一人で座っていた女性。ずっとおでこに拳をぐりぐりしながら泣いている。
もう片方の手でトレーに指で文字を書き続けている、、、、、、。一番怖い。
なんでわざわざこんな満員のマクドナルドで、、、、と思うけどこれも国民性の一つなのかも知れない。
中国人は人目なんて気にしないこと多いよなぁ。
横入りは有名だし、ケンカもそこら中でやってる。
町中で手鼻(片方の鼻の穴を指でふさいで、思いっきり鼻から息を出すことで鼻水が飛んでいく)をかんでいる若い美女を見かけたときはかなりなダメージを受けたなぁ。
個人も政府も自己主張ばかり強いし、、、。
夜行バスに乗る前の腹ごしらえをしなくては!と、バスロータリーの周辺をうろうろと歩いたが、結局一番バス停から近い食堂で食べることになった。
その名も`正宗`食堂。なんか名前がかっちょいい。
ちなみに正宗とは中国語で`正統`と言う意味だそうで、直訳するなら`正統派食堂`!
バスターミナルから一番近いお店と言うことで、まず「おいしいモノ出さなくても客が来るんだろうな」と想像がつきましたが、時は金なりと入店。
あとは、ちんげん菜炒7元、水餃子12元(中国は山盛り&水餃子が基本ですね)
多分地元のビール。中国はビールや焼酎(白酒)と地酒天国!
やっとこ、北京へ向けて出発!
しかし、中国の夜行バスに小心者の僕は超ビビッてた。
日焼けドッキリ!!
時には真面目に、チベット問題
昨日、普段は国際政治などには全く関心を示さない弟が「チベット問題って何なの?」と聞いてきました。
10年ほど前にインドで知り合ったチベット人のお坊さんに、6,7年前くらいにたまたまアメリカのサンフランシスコで再会してからチベット(難民のための)サポートをしていたので僕に聞いてきたのでしょう。
当時、チベットサポートをしている若者が珍しかったことと、ご縁もあっていきなり世界的な音楽家Sさんから携帯に電話がかかってきて(むちゃくちゃ驚きましたが)一緒にNPOを立ち上げる事にも関わりました。
当時は文房具をアホみたいな量担いでチベット亡命政府のあるインドのダラムサラまで届けたりしていました。残念ながら、ある事情で僕や坂本さんはその団体からは抜けてしまい、僕自身宙ぶらりんのまま今回の事態を知ったのですが、これほどチベットに関して日本のメディアが取り上げた事はなかったので、嬉しいような哀しいような複雑な気分になりました。
そして、こういった政治的な事。なんとなく優等生的な発言をブログで書くことには勇気が要りましたが、僕個人が考えていることの一つとして受け取ってもらえて、ニュースを観る際に、もちょっとでも関心を持ってくれる人が一人でも増えればなって♪
実際書こうと思えたのは卒サラ世界一周のヒデさんのこのブログ と放浪乙女こと、野ぎくさんのこのブログ を読んで同世代の彼らの文章に感化されたってのが正直なところです。
今までもこれからも僕の人生の中でこういった`優等生的な事`を言うのはこのチベット問題と犬・猫などの殺処分に対してだけだと思いますのでご容赦ください。
僕が生まれて初めて行った国は中国で、初めてできた外国の友人も中国人です。決してチベット人の友人がいるからとかっていうだけの理由でチベットをかばっている訳ではありません。
日本だって略して言えば北海道のアイヌ民族、沖縄の琉球といった国々を侵略して今の国家ができているじゃねーか!と言われるとなかなか返す言葉が見つかりませんが、この現代において中国のしていることはちょっとやり過ぎではないかとはずっと感じています。
以下は、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所(チベット自体が国として認定されていない為民間等の支援によって運営されている言わばチベットの大使館)のウェブサイトに日本の皆さま宛の文章が19日付けで載せられていたものです。以下転載文
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ご存知の通り、今チベットは重大な危機に直面しています。平和的デモの参加者が、銃や戦車で残虐に弾圧されています。中国当局は、大量のチベット人を逮捕拘束し続けています。今チベット全土は極度の緊張が続いています。
中国当局は事態の沈静化を宣言しましたが、実際は事態はいまだに戒厳令下のような状況です。中国が外国メディアや外国監視団の現地立ち入りを禁止し、状況の把握を許可していないという事実自体がそのことを物語っています。
中国当局は、「ダライ・ラマに扇動されて動乱が起きた」「ダライ・ラマが北京五輪のボイコットを呼びかけている」と繰り返し述べていますが、ダライ・ラマ法王やチベット亡命政府が北京五輪の開催に反対したことは一度もありません。この点は、ここで再度はっきりと申しあげたいと思います。
オリンピックは、地上に生きるすべての人々の平和、自由、調和を象徴しています。我々は、このオリンピック精神が北京五輪で花開き、地球全体が平和に包まれるところをこの目で見たいと願っています。しかし、それを実現するには、一人一人がオリンピック精神にのっとって行動しなくてはなりません。
ラサをはじめとする各地で行なわれたデモ行動は、北京五輪とはほとんど関係がありません。これは、長年抑圧されてきたチベット人全員の中に鬱積していた憤りや不満が一気に噴出して起きたものです。チベット人は、中国による植民地統治のもとで、現在に至るまで想像を絶する苦しみを強いられてきました。いくら中国側が、「チベットは発展し、チベット人は幸せになった」と述べ立てたところで、今回の事件は、中国の統治下におかれたチベット人は、まったく幸福ではない、というチベット人の明確なメッセージなのです。
我々は、チベットの状況を深く憂慮しています。我々はこれまでも中国当局に対し、武力による解決を慎み、我々チベット亡命政府と話し合いによって双方の相違点を解決するよう要請してまいりました。
我々は、国連や各国政府が事態の調停に乗り出すよう要望しております。
私は苦しむチベット人全員を代表し、日本の皆様に手を合わせてお願いしたいと思います。どうか、中国当局が我々の誠実な気持ちを理解できるよう、また、現在のチベットの状況に国際的な基準とオリンピック精神にのっとって対応できるよう、日本の皆様のお力をお貸しください。
皆さまのご理解とご支援に、心より感謝いたします
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所
代表 ラクパ・ツォコ
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僕が観た中で一番チベット問題が分かりやすいと思う動画を拾ってきたのでご興味のある方はご覧ください。
中国バス初体験
丹東~瀋陽 65元(約1000円)
北朝鮮との国境の街、ここ丹東から中国のバス旅のスタートぉ!
まずは瀋陽へ向かう。
中国初めてのバス乗り場では、行き先と枚数を書いた紙を見せると、コンピューターに入力して「おっ!」と言う間に印刷されたチケットが出てきた。
昔の中国の切符売り場の様に延々と列に並び、平気な顔で列に横入りする奴を罵倒したり、、、と言った面倒な事は全くなくてなんだか猫だましを食らった様な変な感じ。
しかも、10分後に出発するというので、水やらトイレットペーパーなんぞを買う間もなく急いでバスへ。
するとかなりしっかりとしたバスに容姿端麗小姐車掌さんがお出迎え。
荷物を車体に預けるのはちょっと嫌だったのだが、仕方なく言われたとおりに預ける。
何故かって?
以前テレビでみた雑伎団並みのスゴ腕泥棒がアタマから離れなかったからだ。
その男は普通の大きさのボストンバッグに体を折り曲げて入り、荷物として車体下の荷台に侵入し、バスが走っている間にバッグから出て他の荷物をあさって盗みを働いていたという。全く、なんて面白い泥棒なんだと感心してニュースを観ていたんだけど、怪我をしてかなり神経過敏になっていた小心者の僕はこんなことにも真面目にビビってしまってた。
反日感情に対する不安もアタマから離れていなく、ウサギ並みにびくびくしていた僕は相当あつかいにくい旅の道連れだっただろうと今は思う。
今回、初めて乗った中国バス。
派手な内装と設備にまた猫だましを食らい、嬉しい誤算で舞い上がる。
肌触りの良いビロード風の座席とフカフカの床部分。色は前回の写真の通りちょっとケバいがそれはまぁしょうがない。
座席位置は高めに設定されていて荷物もたくさん入る様になっているのだろう。トイレは階段を下りたところに備え付けてある。
テレビも備え付けてあり、画面からはMTVや映画等が流れているし、各座席にはミネラルウォーターのペットボトルまでサービスで置いてある。トイレットペーパーも水も買わなくて正解だった。
なんかネタを探さなきゃと、色々物色していた僕が一つのボタンを見つけた。
通路側にしかついてないボタンなんだが押しても引いても匂いを嗅いでも何のボタンなのか皆目想像がつかず、ついにはかじって真贋を見極めようかと思っていたところ、近くのおっちゃんが見本を示して教えてくれた。
なんと、そのボタンを押しながら横にずらすと、窓側の座席との間にすこし隙間ができるようになってた。これ、かなり地味ながらもとっても優れものな機能でして、隣の席と空間ができることで、腕がぶつかって頬を赤らめたりしなくて済むのでとてものびのびと座っていることができた。
そして、この横滑りボタン、それ以降中国で乗ったほぼ全てのバスに備え付けられてあり、この機能は中国で標準装備なのだとわかった。
可愛い車掌さんから紙切れをもらった。
印刷された中国語に何やら電話番号らしき数字が書かれている。
「電話番号書かれてますけど、これってもしかして・・・・・・・・・」と、旅の鉄人にボケをかましてみると。
「いや、これは割引券で連絡先だよ、僕のにも書いてあるし。」と、普通に返された、、、、、、ギャフン!
僕はよく分かりにくいボケをちょくちょくかますのですが、僕からにじみ出るアホオーラのせいか冗談ではなく本気だと思われてしまったのです。
完全舗装された高速道路を、快適なバスに揺られながら中国の東北地方の秋景色にちょっとアンニュイな気分に浸りながら3時間ほどで瀋陽に到着。
あまりにもスムーズだ。いやスムージーと言うべきか。
この様子で行けば中国はお茶の子さいさいで通り過ぎてしまうんじゃないかって思ってしまったのだが、、、、、、そうは問屋が卸しません!
当時の反日運動の一部。