$モーターサイコーな日々
EVO系のエンジンパーツの海外通販でお世話になったKICさんから10日ほど前にメールがありました。


以下内容転載

『激安!ハーレー純正パーツ!』、『30%OFF』、『40%OFF』など、ディスカウントをうたい文句にしたキャッチフレーズがネットから消える可能性が出てきました。

今後ハーレー純正パーツは昔のように『ハーレー正規販売代理店』(以下『ディラー』と呼称)からしか購入出来なくなるかもしれません。
もちろん、今日からすぐと言う訳ではありませんが、1ヵ月後、2ヵ月後と、時間の経過と共にその傾向は徐々に顕著になってくるかもしれません。

理由は先月7月27日~29日までラスベガスで開催された『ハーレーダビッドソンディラー会議』です。
この会議は世界規模のもので毎年2回、夏と冬にアメリカで行なわれています。 
日本のハーレーディラーも多く参加しています。 
当方で収集している情報は大きく分けてふたつほどあります。
これに違反したディラーに対してハーレーダビッドソン社は法的措置も辞さない構えで周知徹底しよう
としています。 
事態はかなり深刻かもしれません。
これらの問題はアメリカ国内の問題ように思われるかもしれませんが、今後日本のマーケットへ与える影響は必ずあるものと思います。
なお収集した情報はディラー会議に参加されたアメリカのディラー数社から得たもので信憑性は高く、遅かれ早かれ日本のマーケットに与える影響は必至です。

情報① 値引き広告禁止
アメリカの一部ディラーがネットやメディアを通じ純正パーツ(純正ウェア含む)のディスカウント(値引き)を始め、市場の至るところでハーレーダビッドソンブランドの価格破壊が進み、その結果値崩れ現象が起こり多くのディラーの利益が損なわれ非常に大きな問題となっています。 
これらの問題を解決するためハーレーダビッドソン社は値引き広告禁止通達を今回出したようです。 今後アメリカのディラーの値引き広告はあくまで店内、或いは店頭に限るようです。
つまりディラーの値引きは公にまた大々的に行なってはいけないと言う事になります。

消費者にとっては有難い事ですが、当地アメリカでは日常茶飯事にディラーの値引きが行なわれてい
ます。
これを何とかストップし競争原理が働く市場とは言え一部のディラーだけに利益が集中するのではなく、他の多くのディラー全体の利益を守りたいというのが根底にあったのだと察します。
当然と言えば当然かもしれません。
そうしないとハーレーディラーそのものが共倒れになってしまう可能性さえあります。

この事は日本のマーケットについても同じ事が言えます。 
今回日本のディラーもこの会議に多く参加しておりこの事案が提起されたのかもしれません。
つまり日本では数年前より並行輸入でネットショップが何社も台頭しハーレー純正パーツが低価格で販売されるようになりました。 
その結果日本のディラーは予め決められた日本国内価格で販売する事が困難となり、市場で値崩れが起こり、ディラーの売上がかなり落ち込んでいる背景があるのと良く似ています。
だから何とかして欲しいと日本のディラーからも話が持ち上がったのかもしれません。
今後の日本のマーケットがどのようになるのかは不明ですが、このまま何もないと言うことは考えにくいような気がします。
すでに低価格が定着した日本のマーケットでまた元通りの高い値段に戻すと言うのはそう簡単な事ではありません。
何よりも消費者が納得いたしません。
しかし、ハーレーと言うひとつのブランドの価格問題であるだけに大いにありではないでしょうか?

情報② 転売禁止
問題はこの項目です。アメリカではディラーが『卸売り』できる範囲は、今後、ディラー同士、そしてハーレーダビッドソン社の条件を満たした一部の限られた修理専門店への販売のみとなるようです。
つまりそれ以外は認めないようです。
要するに転売が事前に判明しているところへの卸売りは今後一切認めないと言うのが方針のようです。これにより例えば日本のネットショップ向けに輸出していたアメリカのディラーは、日本のハーレーディラーの利益を守ると言う理由で今後輸出ができなくなるかもしれません。
もしこれが事実となると日本の多くのネットショップはアメリカから輸入できなくなり大きな影響を受ける事は確実です。
たとえ輸入ができても値上げをせざるを得ない状況になることは否めません。
詳細はまだ確認しておりませんので断定できませんが、入手した情報を総合するとそのような可能性は残念ながら否定出来ません。 

私どもも今まで大量購入で多少なりともディスカウントを受け地元ハーレーディラーより調達していましたが、今回のディラー会議終了後に即日実効となりました。 
従い現在は店頭でしかも現地小売価格での購入しかできなく、つまり私どものハーレーパーツ通販のきっかけとなった、2001年末当時の『ハーレーダビッドソン純正パーツ現地購入代行業』にまた逆戻りをせざるを得ない状況です。
とても残念ですが仕方がありません。

現在購入代行と言う方法を除いて、日本のお客様へハーレー純正パーツを発送できる方法が他にありません。 
従い、今月8月1日以降の新規見積もりは購入代行と言う形態に基づいた価格となりますので、何卒ご理解賜りたく宜しくお願い申し上げます。


多少抜粋しましたが、パーツなんかは自分で組み込むから安く入手出来れば良いというDIY派には少々辛い事になりそうですな。