ひったくりは、窃盗罪の中の一つで、
徒歩で通行中の方が持っているカバンなど
の貴重品や、自転車で通行中の方の自転車
の前カゴの中の貴重品などを、追い抜き様
や、すれ違い様に盗んで逃げる
犯罪です。
ひったくりの、被害者になる方は約9割が女性です。
それは、抵抗されて捕まったり、カバンなどの貴重品を取り返されたりするのが怖いので、男性より女性を狙う方がいいという、犯人の心理です。
ひったくりは、朝方、昼間、夕方、深夜を問わず発生しますが、やはり、犯行が他から見られにくく、犯人の特徴も見にくい、暗い夜や、深夜の発生が多くなります。
発生の多い場所は、人通りの少ない細街路や、街灯などが無い暗い道、駅からの帰り道などです。
犯人の特徴で多いのは、やはり、バイクです。
車や自転車、走って犯行する者もいますが、やはり、圧倒的にバイクでの犯行が多く、次に自転車での犯行になります。
犯人は、駅で待ち構えて、ひったくりをしやすそうな、女性を狙って、その女性の後ろからついて行ったり、バイクや自転車などで、走り回りながら、ひったくりをしやすそうな人を探したりしています。
ひったくりをされやすそうな人とは、まず、女性でカバンなどを手に持ったり、手にさげたりしている人です。
そして、その様な女性に狙いを定めて、ずっとついていき、タイミングを見計らって、追い抜く時や、すれ違う時にバイクや自転車のスピードの流れで、サッと盗んで逃げるのです。
そしたら、盗むタイミングとは、どういうタイミングか説明します。
犯人は、ずっと狙いを定めた女性についていき、盗めるタイミングを待っています。
タイミングとは、
バイクや自転車で追い抜いたり、すれ違う
時に持っているカバンやさげているカバンが盗める状態にあるのか?周りに人がいたり、見ている人がいないか?防犯ビデオはないか?
などです。
そのタイミングが全て、クリアーされたと判断した時に、犯人は犯行に及ぶのです。
ひったくりの被害に遭わないポイント、
・極力、人通りの少ない細い道や暗い道を
通らない。
・歩く時は、壁や建物に沿って歩く。
・カバンなどの貴重品は、他人が通行でき
る道路側に持たず、壁や建物側に持つ。
・カバンなどは、手に持ったり、手にさげ
たりせずに、肩からかけたりして、身体
に密着させて持つ。
などです。
万が一、ひったくりの被害に遭った場合、盗まれた物を取り返したい気持ちは本当に分かりますし、腹が立つ気持ちも分かりますが、絶対に取り返そうとしたり、抵抗せず、盗まれて下さい。
取り返そうとしたり、抵抗すると、引きずられて、怪我をしたり、最近の犯人は、ナイフなどの凶器を持っている犯人が多いので、二次被害といって、盗まれるだけでなく、刺されたり、切りつけられる恐れがあります。
ですから、言い方は悪いですが、身体を傷つけられたり、殺されるよりは、物を盗まれるだけで良かったと思う方がいいのです。
盗まれた時、混乱して、パニックになりますが、できれば、バイクのナンバープレートや覚えれる特徴、逃げた方向などを頭に入れて、何度も繰り返し繰り返し言いながら、直ぐに110番通報して下さい。
なかなか冷静にはなれませんが、とにかく、直ぐに110番通報して下さり。
ひったくり犯罪は、とにかく、初動捜査が大事です。
1分1秒を争います。
どれだけ、早く警察が動けるかが大事になってきて、その早さが犯人逮捕の決め手になると言っても過言ではありません。
警察も飛び道具があり、機動捜査隊や方面隊などの広範囲に目を光らせる、バイクや覆面の部隊がありますので、その数秒がとても大事になるのです。
その他、証拠収集の観点でも、より早い初動捜査が肝心になってくるのです。
発生現場付近の、防犯ビデオの精査や回収、目撃者などの参考人の確保、発生現場の遺留品などの収集、被害者から聴取などは、より早い迅速な活動が求められ、犯人逮捕に繋がる決め手になるのです。
誰もが一生に一度、被害に遭うか遭わないか。
被害に遭わない方が大半です。
ですが、いつ何時、ひったくりの被害に遭うか分かりません。
本当に、明日は我が身です。
ですから、今日のポイントを頭の片隅にでも置いていただき、被害に遭わないための常日頃からの習慣が大事だと思います。
ご自身、ご家族が安心安全に生活できるように、1人1人の心がけで、犯罪を未然に防止していきましょう。