2年11ヶ月続いたこのブログも最終回。



宮古島への挑戦は僕を変えました。3種目すべてゼロから、体重100kgからのスタートで一番変化したのは肉体的な部分でしょう。1つのことにこれだけのめり込んだのも初めてだから精神力、集中力も養えたのかな?



仕事、趣味、家事で時間の使い方を工夫するようになったし、そろって引きこもり系の夫婦は、僕が外へ出る機会が多くなったのにつられて、嫁も外出する回数が増えました。



ブログを通じて交友関係ができたのは予想外でした(笑) 毎日皆さんのブログを読んで視界が広がりましたね。新聞、読書よりよっぽど面白いです。



宮古島のゴールが最大の目標でしたが、3年前の宮古島トライアスリートたちは大震災の被災地、被災者に自分ができることを実行する、行動力のあるストロングマンでした。彼らに負けない行動力を伴った人間になることが、今後の目標です。



トレーニング面、私生活でも目標は達成できました。



一番誇れるのは無故障生活ができたこと。初期に軽い腸脛靭帯炎になったけど1週間で治ったし、ケガの治療目的で病院に行ったのはハチに刺された2回とコケたときだけです。



整体、接骨院も2回行きましたが、慢性的にあった肩こりや腰痛はむしろトレーニングを通じて治りました。もうバンテリンすら使っていません。



妊活中だったからサプリ、プロテインは摂取しませんでした。故障したくなかったのはクスリを控えたかったのも理由です。高齢夫婦の出産にリスクはつきもの。あとで後悔するようなものは口に入れたくなかった。



宮古島から1週間経った今は元気いっぱい。マメと靴ずれは治ったし、筋肉痛は…走ったり歩いたりだったからか出ませんでした。



多くの方に「また挑戦したくなったでしょ?」と言われます。しかし、次はないです。1回だけの挑戦と決めていたから、ここまで打ち込めたんだと思います…



もし、2回目があるなら第50回記念大会。僕が60歳の年に20歳になる息子が「一緒に出よう!」と言ってくれたときだけにします。そのときまで健康的に暮らして、心構えはしておかないと。



読者の皆さんには本当にお世話になりました。「体重0.1tからのトライアスロン」としての更新は終わりますが、これからも一読者としてアメブロは続けます。



気が向けば第二弾のブログも?



ブログをする目的は人それぞれだと思いますが、これからの時間が皆さんにとって有意義なものとなりますように。







~完~


宮古島トライアスロンが終わっても、もう1つ仕事があった。



それは新生活の準備。



出産を終えた嫁と小児科の先生から移動許可の下りた息子を、新潟から香川に呼び寄せないといけない。



香川に帰った後は大急ぎでそうじ、洗濯を済ませて、金曜日に東京駅へ。移動の車中でため込んだ残業分の仕事を片づけた。



そして新潟の両親から子どもを受け取って、香川へとんぼ返り。いよいよ家族3人で新生活のスタートだ。



♀「宮古島より過酷な毎日を味わわせてやるぜ」
♂「もう少しねぎらいの言葉はないんか?」
♀「きょうから育児、家事、仕事の3種目のトライアスロンだね。『がんばれハゲ!!』」







強い子になれよ、父ちゃんガンバるぞ!







夏にはこれ着ようか? 宿泊先のみんながシュノーケリングやダイビング、朝までハシゴした日、僕は1人ショッピングセンターで買い物をしていた。これは2枚とも700円。クルマに貼る『赤ちゃん乗ってます』ステッカーも沖縄テイストにした。



今回、一緒にチームハゲとして出場したY前さんの応援部隊が話していた。



「Y前さんは日常生活がトライアスロンより過酷だもん。滞在費と飲み代を稼ぐために大会前、宮古島で深夜にバイトしてたんだから。昼に3種目の練習をした後…」

「普段だって忙しい家業の合間に漁師の手伝いをして、練習して、飲んで…いつ寝てるかわかんない人だよ」



しばらく忙しい日が続くけど、トライアスロンよりも大変な毎日なら練習量が少しくらい減っても大丈夫かな。トライアスロンはやめない。それでも、宮古島へ傾けていた情熱は育児にスライドさせていく。







がんばれハゲ!! の横断幕は息子のベビーベッドの柵に貼った。がんばれオレ!!



チーム・ハゲ2人と兵庫の某チーム9人は全員が完走した。



2ケタゼッケンのS田さんは番号より上の順位でゴール。レース→完走パーティーの翌朝にシュノーケリングに出かけ、ランチでビール飲み放題を満喫してから帰途についた。いつか表彰台に上がるだろうな…みんなが期待している。



永遠のライバル? Y前さんとY口さんの対決は1分9秒差でY口さんの勝利。バイクでドラフティングの反則を取られて4分のペナルティがあったが、追う者の強みでランの終盤戦で逆転した。



Y前さんはなんと朝の8時まで応援部隊と飲んでいた。Y口さんは朝からダイビングへ。いったい何種目こなせば気が済むのか? とんでもない50代コンビだ。



ケガ明け初戦のF本さんとY岡さんも無事にゴール。Y崎さんは初ロングで納得の結果を出せたらしい。H田さんはバイク終了時点での順位が1322位。関門ギリギリで今回の完走人数よりも後ろの順位だったが、驚異の追い上げで僕と数分差でゴールした。



W本さんは年代別3位… 来年のシード権は逃したが、30回記念大会で表彰は3位まで。アワードパーティーへの参加権を得た。S谷さん、K杉さんは嬉々としてシュノーケリングに出かけていたから、やはりすごい体力の持ち主だ。



このみんながいなければ、レース前のアクシデントも全部乗り越えて完走できたか自信がない。トライアスロンは個人競技だけど、全員が1つのゴールをめざすチーム競技の側面もある。



兵庫のチーム内ですら初対面同士の選手もいた今回。同宿のよしみで一丸となって、苦労は分かち合い、喜びは何倍にもふくらんで大団円を迎えた。







一生の思い出ができた。みなさん、本当にありがとう!



【主な登場人物】


◆Y前
宮古島一本のトライアスリート。3年前、この人の応援をきっかけにトライアスロンを始めた。毎年ひと月以上宮古島に滞在して練習。地元の人以上に島を知り尽くす。

◆M木
香川の企業に勤務。現在は兵庫在住。香川、兵庫(同宿の某団体とは違う)のアスリートに幅広い人脈を持つ。晩飯や こなさんの紹介で知り合う。

◆Y口(兵庫の某団体)
3年前に応援したアスリートの1人。バイク博士。Y前さんとはほぼ同年代の宿敵。トライアスロンは、この人の「ちょっと練習すれば誰でもできる」の言葉にダマされた。

◆S田(兵庫の某団体)
禁煙→増量から始めたランで頭角を現し、仲間から「あと10年デビューが早ければ今ごろ天下取ってる」と言わしめた秀才。スパルタスロンなどの出場者。

◆W本(兵庫の某団体)
カワイイおばちゃん。今回唯一の女性出場仲間。年齢を聞いて驚いたが、昨年の年代別チャンピオンと知ってもっとビックリ!! 

◆Y崎(兵庫の某団体)
僕と同じで初のロング挑戦。物腰柔らかくいろいろ教えてくれたおじさん。

◆H田、F本、Y岡、K杉、S谷(兵庫の某団体)
◆O、I城、T本、N江、S水、H、M武(香川の出場者)